大臣室で500万円提供か 福山の鶏卵大手「アキタフーズ」元代表、吉川元農相に計3回
2020/12/3 8:33
鶏卵生産大手「アキタフーズ」(広島県福山市)グループの元代表(87)の現金提供疑惑で、吉川貴盛衆院議員(70)=自民=が農相在任中、大臣室で3回にわたり、計500万円を受け取っていた疑いがあることが2日、関係者への取材で分かった。元代表は、鶏卵業界に有利な政策実現のため農水族議員らに働き掛けを続けており、東京地検特捜部が経緯の解明を進めているもようだ。
関係者によると、吉川氏は農相を務めた2018年10月〜19年9月、元代表と大臣室や議員会館で少なくとも8回面会。うち3回は大臣室で会っており、この際に現金を渡された可能性がある。元代表は周囲に「業界のためだった」と提供を認めている。
一方、吉川氏はこれまでの取材に、現金受領を否定。パーティー券の購入分などは適正に処理したと説明したが、吉川氏関連の政治団体の収支報告書(18、19年分)にはアキタ社に関する記載は一切ない。
吉川氏は2日、文書でコメントを発表。不整脈のため先週急きょ入院し、治療に専念することから、全ての党役職を辞めるとする一方、「(捜査)当局から説明を求められれば、入院治療中だが誠実に対応する」と記した。
鶏卵業界は、家畜を快適な環境で飼育する「アニマルウェルフェア」の国際基準の緩和や、鶏卵価格が下がった際に生産者の損失を補てんする「鶏卵生産者経営安定対策事業」の拡充を求めており、元代表らが政治家や農林水産省に積極的に働き掛けをしていた。
こうした活動の中で、農水省に影響力を持つ吉川氏の他、複数の農水族議員らにも現金を提供した疑いがある。
アキタ社は広島のほか、千葉や大阪にも拠点を持つ業界大手で、昨年7月の参院選広島選挙区を巡る河井克行元法相夫妻の買収事件の関係先として、今年7月に検察当局から家宅捜索を受けた。
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