地域ニュース
総理大臣展は「妥当」 山口県、議会で強調 安倍氏ら8人紹介 公費200万円に批判も
2020/12/3 10:20
安倍晋三前首相の退任を記念して山口県出身の8人の首相を紹介した今秋の企画展について、主催した県は2日、県議会一般質問で開催の妥当性を強調した。現職の国会議員の業績をたたえる展示に約200万円の公費を投じた県の姿勢には、批判的な意見も寄せられていた。
一般質問で共産党の議員から地方自治体が政治家の首相退任を機にした企画は「憲法94条が規定する『地方行政事務の範囲』を逸脱するのでは」と指摘が出た。平屋隆之総合企画部長は「前総理だけでなく、歴代総理の紹介を通じ、県民の郷土への誇りや愛着を一層高めることが目的。逸脱と考えていない」と答弁。議場内には「当然のことだ」などと開催を肯定する声が響いた。
宇部市出身で旧民主党の菅直人元首相(東京18区)の展示がなかったことへの質疑もあった。県は出身地を戦後は「選挙区」とする首相官邸に従い「対象としなかった」とした。
企画展は県庁1階の玄関ホールで9月23日〜10月23日にあり、伊藤博文から安倍氏まで8人の経歴や業績をパネルで紹介。安倍氏については「在職日数歴代最長までの歩み」と題し、計108枚に上る写真を使ったパネルも置かれた。期間中には41件の意見が寄せられ、うち批判的な声が30件あった。(渡辺裕明)
【関連記事】
安倍氏称賛、公費に批判も 山口県庁で県出身首相展、退任記念でパネルずらり
逆風下、お祝いムード薄く 在職最長、首相の地元山口で看板や横断幕
安倍晋三前首相の退任を記念して山口県出身の8人の首相を紹介した今秋の企画展について、主催した県は2日、県議会一般質問で開催の妥当性を強調した。現職の国会議員の業績をたたえる展示に約200万円の公費を...
広島県の湯崎英彦知事(55)が3日、中国新聞のインタビューに応じた。3期目の任期は最終年に入り、県政運営の指針として定めた県総合計画(2021〜30年度)の柱であるデジタル技術の活用、ブランド強化、...
広島県北名物のワニ(サメ)を活用した特産品開発に力を入れる食品販売業フジタフーズ(三次市廻神町)は、ワニの身や皮をあんにしたギョーザとシューマイの販売を始めた。ギョーザには、同社として初めてフカヒレ...
広島県は3日、もみのき森林公園(廿日市市)と県民の浜(呉市)の県立2施設で、宿泊予約のない平日に休業すると明らかにした。ともに自然環境を生かした野外活動施設。新型コロナウイルス禍で修学旅行などの団体...
障害者週間(3〜9日)に合わせ、三原市の障害者たちが3日、手話で注文するカフェを同市城町の多目的スペース「サテラス」で開いた。来場者は三原ろうあ協会のメンバーから手話を教わるなどし交流した。