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総理大臣展は「妥当」 山口県、議会で強調 安倍氏ら8人紹介 公費200万円に批判も

2020/12/3 10:20
10月23日まで県庁で開かれた総理大臣展

10月23日まで県庁で開かれた総理大臣展

 安倍晋三前首相の退任を記念して山口県出身の8人の首相を紹介した今秋の企画展について、主催した県は2日、県議会一般質問で開催の妥当性を強調した。現職の国会議員の業績をたたえる展示に約200万円の公費を投じた県の姿勢には、批判的な意見も寄せられていた。

 一般質問で共産党の議員から地方自治体が政治家の首相退任を機にした企画は「憲法94条が規定する『地方行政事務の範囲』を逸脱するのでは」と指摘が出た。平屋隆之総合企画部長は「前総理だけでなく、歴代総理の紹介を通じ、県民の郷土への誇りや愛着を一層高めることが目的。逸脱と考えていない」と答弁。議場内には「当然のことだ」などと開催を肯定する声が響いた。

 宇部市出身で旧民主党の菅直人元首相(東京18区)の展示がなかったことへの質疑もあった。県は出身地を戦後は「選挙区」とする首相官邸に従い「対象としなかった」とした。

 企画展は県庁1階の玄関ホールで9月23日〜10月23日にあり、伊藤博文から安倍氏まで8人の経歴や業績をパネルで紹介。安倍氏については「在職日数歴代最長までの歩み」と題し、計108枚に上る写真を使ったパネルも置かれた。期間中には41件の意見が寄せられ、うち批判的な声が30件あった。(渡辺裕明)

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