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【尾道百景 レトロなまち】<旧商工会議所>商都の薫り 風格今も(2003年4月3日掲載)
2020/12/3 15:48
石積みの風格ある外壁に、鉄格子がはまった長窓。「尾道萬迷所(よろずめいしょ)案内」と書かれた赤い看板が立てかけられた入り口を時折、観光客が出入りする。1階には、古びた大時計や蓄音機などが展示され、観光パンフレットが並ぶ。築80年の歴史を持つ旧尾道商工会議所ビルだ。
尾道商議所は1892年、商業会議所として創立。全国で30番目、県内では広島に次ぐ歴史を持つ。地上3階地下1階のビルは1923年10月、創立30周年を記念して建設された。
71年に尾道水道沿いの中央桟橋ビルに移転するまで、2階には階段状の議場があった。佐藤忠男会頭(72)は「近隣にはない立派な議場だった。席はくじ引きで決めるんだが、だいたい新米議員が、前の方の席に座っていた」と振り返る。
半世紀近くにわたって、商都・尾道のシンボルだった大正ロマン漂うビルは、今もこのまちを見守り続けている。
【尾道百景 レトロなまち】
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<旧商工会議所>商都の薫り 風格今も(2003年4月3日掲載)
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