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日本古来の「反り」追求 文化勲章受章の澄川さん展覧会

2020/12/3 18:50
「そりのあるかたち―D」を紹介する左近充専門学芸員

「そりのあるかたち―D」を紹介する左近充専門学芸員

 文化勲章を受章した島根県吉賀町出身の彫刻家澄川喜一さん(89)=東京都清瀬市=の展覧会が3日、益田市の県芸術文化センター・グラントワ内の県立石見美術館で始まった。同館初公開を含む1980年代から最新の12点が並び、作風の変化を鑑賞できる。16日からは文化勲章も展示する。来年2月15日まで。

 県への寄贈が決まっている約100点のうち、ライフワークとして取り組む「そりのあるかたち」シリーズを中心に厳選した。初公開の作品のうち、87年制作の「そりのあるかたち―D」は、学長も務めた東京芸術大の旧校舎に使われていた杉を使用。日本古来の反りの形の心地よさと木の迫力ある表情が楽しめる。

 デザインを監修した東京スカイツリーに併設されている「TO THE SKY」など全国7カ所の屋外彫刻のパネルも展示している。担当の左近充直美専門学芸員(49)は「素材にこだわり、木が造り出す美しさを追求してきた作品の素晴らしさを改めて知ってほしい」と話している。

 12月28日〜1月1日と、毎週火曜休館。一般300円、大学生200円、高校生以下無料。同館Tel0856(31)1860。(根石大輔)

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  • 「そりのあるかたち97―3」(1997年、県立石見美術館蔵)
  • 「そりのあるかたちN」(2008年、県立石見美術館蔵)
  • 「そりのあるかたち01―1」(2001年、県立石見美術館蔵)
  • 「そりのあるかたち―D」(1987年、県立石見美術館蔵)

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