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新型コロナ第3波「対策に本腰を」 広島市、早期発見へ行動促す【動画】

2020/12/3 23:08

記者会見で感染防止対策の徹底を呼び掛ける広島市の阪谷局長(右)=撮影・天畠智則

 中国地方でも本格化の様相を見せる、新型コロナウイルスの「第3波」。広島市では3日、高齢者施設でのクラスター(感染者集団)発生が公表され、関係者に動揺が広がった。市や専門家は「今こそ市民一人一人が対策に本腰を入れないと、拡大を食い止められない」とし、早期発見、治療につながる行動を呼び掛けている。

 【グラフ】広島県の新型コロナウイルス新規感染確認者数と過去1週間平均の推移

 「感染防止には万全を期してきたのに…。今は頭が真っ白です」。3日、クラスター発生が明らかになった市内の高齢者施設。中国新聞の取材に応じた経営者の男性は、電話の声に疲れをにじませた。

 介護現場は「3密」を避けられず、感染リスクが高い。「だからこそ、職員は気を張ってきた」と男性は言う。日々の検温や消毒を徹底。スタッフは会食などを自粛するよう声を掛け合ってきた。入所者や家族にも施設内での面会を制限していたという。「今は拡大を食い止めるため、保健所の指示に従うほかありません」。男性は、そう気を引き締める。

 この日、市役所で記者会見した阪谷幸春・市保健医療担当局長は「あらゆる施設でクラスター発生の可能性が高まっている」と強調した。11月に市内の感染者が急増したからだ。

 「大事なのは市民一人一人と事業者が本気で対策すること」と阪谷局長。市内では感染拡大地域に行った人が、症状を自覚しながら職場や会食に出向いた事例もあるという。「発熱などがあれば仕事を休み、会食を断り、医療機関をすぐ受診してほしい」と求めた。

 冬場ならではの対策も要るという。寒いと換気が滞りがちになる。「窓をわずかに開けるだけでも空気は循環する」。乾燥すると飛沫(ひまつ)が空気中を長く漂い、感染しやすくなる恐れがある。保湿のために部屋に洗濯物を干すなど、できることを積み重ねるよう促した。

 広島大病院感染症科の大毛宏喜教授は「今後の波の高さを決めるのは専門家の予測ではなく一人一人の行動だ」と強調。「第1波や第2波と比べて身近な感染症になっている。身の回りの思わぬ人がウイルスを持っている可能性がある。食事や休憩などでマスクを外す場面に特に注意してほしい」と力を込めた。(田中美千子、新山創、衣川圭)

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