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鞆港埋め立て・架橋計画が正式に消滅 広島県の港湾計画、交通・交流拠点整備を承認
2020/12/4 11:08
広島県福山港地方港湾審議会は3日、港湾計画から福山市鞆町の鞆港埋め立て・架橋計画を削除し、町中心部の東西に交通・交流拠点を設ける県の新たな計画案を承認した。1983年に県が計画を策定した埋め立て・架橋計画が、37年を経て正式に消滅する。
新たな計画では、鞆港東側の原地区の約8千平方メートルを埋め立て、町中心部に不足する駐車場のほか、仙酔島と結ぶ市営渡船の発着場、にぎわいスペースといった交通・交流拠点を整備する。交通・交流拠点は鞆港内にも設け、市営渡船の発着場となる桟橋などを設ける。
この日、同市三吉町の県福山庁舎で審議会が開かれ、山田明・福山大工学部准教授たち委員17人が出席。計画変更案を審議し、承認した。
鞆港埋め立て・架橋計画は、道路が狭い鞆町中心部の交通課題を解消するため県が83年に策定した。湯崎英彦知事が12年6月に撤回を表明し、県はバイパス機能を担う山側トンネルの建設に方針を転換した。交通・交流拠点についても住民説明会を重ねて計画を具体化し、湯崎知事が11月、同審議会に諮問していた。月内に県報に告示する。
県港湾漁港整備課の宮本伸治課長は「新たな計画に基づき、市とも連携しながら事業を早期に進めたい」と話した。(門戸隆彦)
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