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「鬼滅の刃」最終巻、広島の書店でも列 ネットで売り切れ、店頭へ
2020/12/4 19:49
社会現象を巻き起こした人気漫画「鬼滅(きめつ)の刃(やいば)」の最終巻となる23巻が4日、全国で発売され、広島市内の書店も多くのファンでにぎわった。電子書籍やインターネット書店の台頭で苦戦が続く各店は「鬼滅特需」の盛り上がりに期待を寄せた。
フタバ図書メガ中筋店(安佐南区)では、午前10時の開店前から約100人が列を作った。新型コロナウイルス感染防止のため、店員は間隔を空けて並ぶよう客に呼び掛けた。
公開中のアニメ映画「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」の大ヒットも単行本の売れ行きを後押しし、同店は1997年の開店以来、新刊では最多の冊数を入荷した。磯部祐介店長(45)は「ネットで売り切れが相次ぎ、書店を訪れる人が多い。来店客が途切れず、まるで『無限レジ』」。
ジュンク堂書店広島駅前店(南区)では、この日限定の特設コーナーでPRした。看護師岩石絵里さん(45)=南区=は「保存版として家に置いておきたい」と買い求めていた。
漫画は吾峠呼世晴(ごとうげ・こよはる)さん作で、鬼に家族を殺された少年が、鬼と化した妹を人間に戻すため壮絶な戦いに挑む物語。漫画誌「週刊少年ジャンプ」での連載は5月に完結。版元の集英社によると、23巻は初版395万部を発行し、1巻からの累計発行部数(電子版を含む)は1億2千万部を突破した。(木原由維)
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