コロナ感染予防、中国知事会が緊急メッセージ 「年末年始へ今が重要」
2020/12/6 21:13
中国地方知事会は6日、新型コロナウイルスの感染の広がりを受け、感染予防対策の徹底などを5県の県民に求める緊急メッセージを出した。年末年始を穏やかに過ごすためには今が重要な時期だとして、一人一人に協力を促した。
【グラフ】中国地方5県の新型コロナウイルス感染確認者数(累計・月別)
メッセージは、感染が全国で急拡大し、医療提供体制で切迫した地域が出ていると指摘。(1)東京、大阪、札幌など感染拡大地域との行き来は慎重に判断する(2)マスクの着用や「3密」回避など基本的な対策を徹底する(3)飲食の際は感染リスクを下げる工夫をする(4)風邪かな、と思った時は身近な診療所などで受診する―の4項目を求めている。
この日開いた知事会新型コロナ感染症対策本部のインターネット会議でまとめた。会長で岡山県の伊原木隆太知事は「11月に入って感染者が増えた要因に、基本の徹底の緩みがある。マスクをきちんとするだけでも状況は違ってくる」と訴えた。
会議では広島県の湯崎英彦知事が、4日に出した県独自の警戒強化宣言について報告。感染者はまず県外との行き来で増え、その後に飲食などを通じて拡大する傾向にあるとして、全ての飲食店にアクリル板の設置を求めるなどの対策を披露した。山口県の村岡嗣政知事は、クラスター(感染者集団)の相次ぐ発生が感染者数を押し上げたとした。
このほか、養鶏場で鳥インフルエンザが発生した場合の連携をあらためて確認した。岡山県矢掛町で4日に見つかった野生のハヤブサの死骸から、A型鳥インフルエンザウイルスの陽性反応が確認されたのを受けた。(村田拓也、小畑浩、松本大典)
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