• トップ >
  • トピックス >
  • 鶏肉や卵、食べて感染例なし 鳥インフルで食品安全委「冷静な対応を」

トピックス

鶏肉や卵、食べて感染例なし 鳥インフルで食品安全委「冷静な対応を」

2020/12/7 20:58

 三原市内の養鶏場の鶏から7日、高病原性とみられる鳥インフルエンザウイルスが確認された。鶏肉や卵を食べても大丈夫なのだろうか。国の食品安全委員会などは、安全な鶏肉、卵しか市場に出ないとした上で「国内で食べて人が感染した例はない」と強調。正確な情報に基づいて冷静に対応するよう消費者に求めている。

 同委員会によると、鶏肉や卵を食べても感染しないとする理由は大きく二つ。一つはウイルスは酸に弱く、胃酸で死滅すると考えられているため。もう一つは、ウイルスが結合する細胞表面の「受容体」が人と鳥では異なるためだ。「ウイルスが受け皿にはまらないイメージ」(同委員会)という。

 ウイルスが付着した鶏肉や卵の流通を阻止する対策も徹底される。農林水産省や広島県は、感染が確認された養鶏場や関係先で、鶏の殺処分や移動制限などの防疫措置に万全を期す。

 感染した鶏などと濃密に接触する環境にあり、粉末状のふんなどを通じて大量のウイルスを吸い込むと、ごくまれに感染する場合がある。海外では人から人に鳥インフルエンザが感染した例もある。ただ、国内では防疫措置や施設の消毒が徹底されており、通常の生活では人が感染する可能性は低いとされている。

 「そもそも、安全な食品しか市場に出回らないよう2重、3重の措置がなされている」と同委員会事務局の秋元京子リスクコミュニケーション官。私たちが普段口にしている国産の鶏卵は次亜塩素酸ナトリウムなどを含む水で洗われ、消毒されている。同じく国産の鶏肉は食鳥処理場で生体検査が行われ、病気の疑いがある鶏肉は食用にされない。

 食品中に万一ウイルスが存在していたとしても、食品全体の温度が70度以上になるように加熱すれば、感染する力は失われるという。県食品生活衛生課の西田ルリコ食品衛生担当監は「鳥インフルエンザを過度に心配する必要はない。安心して鶏肉や卵を消費してほしい」と呼び掛けている。(松本恭治)

【関連記事】

広島県三原市で鳥インフルエンザ 県内初

広島県内のスーパーや外食・食品業者、仕入れや製造懸念 三原の鳥インフル、風評被害の恐れも


  • 前の記事へ
  • 次の記事へ

 あなたにおすすめの記事

トピックスの最新記事
一覧