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宮島来島者、落ち込み最悪 20年推計214万人、前年の46%水準
2020/12/7 22:59
世界遺産の島・宮島(廿日市市)の2020年の来島者数が約214万人と、前年の約46%の水準にとどまる見通しであることが7日、分かった。新型コロナウイルスの感染拡大が響き、前年比の下落率は過去最悪となるもよう。来島者数は、第1次石油ショック後の不況時と同水準になる。
市宮島支所が集計した今月6日までのデータなどから同市観光課が推計した。それによると、11月の来島者数(速報値)は35万498人で、前年同月の72・2%だった。12月に入り新型コロナ「第3波」の影響で再び来島者数が減少しつつあることを踏まえ、1〜12月の累計は214万7800人前後となる見込みという。
約214万人の来島者数は、第1次石油ショック後に不況が深刻化した1974年(214万5741人)並みで、統計を取り始めた1964年以降ではワースト7位となる可能性がある。「旅行や外出を控える動きが続き、外国人客の入国もできなかったことが響いた」と市観光課の村上雅信課長は述べる。
ただ、この1年を月別でみると、前年比の下落率は、5月の9割減を底に回復しつつある。市は今後、新型コロナ感染が次第に落ち着き、ワクチン開発も進むことで、来年以降は緩やかに回復するとみている。(東海右佐衛門直柄)
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