広島県、鳥インフル封じ込めへ全力 中国4県、聞き取り進める
2020/12/8 9:59
広島県は、香川県三豊市の養鶏場で11月5日に今年初の高病原性鳥インフルエンザの感染が確認されて以降、危機感をもって対応してきたとする。県内の養鶏場に感染防止策の徹底を促してきたが、今回の三原市での発生を防げなかった。中国地方の他の4県も養鶏場の異常の有無の確認や対策会議に追われ、迫り来るウイルスに警戒を高めた。
広島県は7日午前6時半から県庁で、幹部たちによる危機対策本部員会議を開いた。終了後、湯崎英彦知事は「誠に残念。関係機関と連携し、まん延防止に万全を期す」と語った。
県は三豊市での感染の判明後、対策を強めた。100羽以上を飼う県内の全102養鶏場に、鶏舎への野生動物の侵入防止や部外者の立ち入り制限の徹底を要請。消毒用の消石灰(1袋20キロ入り)6784袋を無料で配り、鶏舎と農場をそれぞれ1メートル以上の幅で囲う形でまくよう呼び掛けた。
県のまとめでは、消石灰の散布は7日時点で71戸が終えていた。今回、感染が発覚した三原市の養鶏場も対応を済ませていたという。その中での「県内初」の事案とあって、封じ込めへ全力を挙げる構えだ。
▽山口県は95養鶏場で異常なしと確認
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