広島県の職員1人感染 西部県税廿日市分室で窓口業務 発症後も勤務、新型コロナ
2020/12/8 19:51
広島県は8日、県西部県税事務所廿日市分室(廿日市市桜尾)で窓口業務を担当し、広島市に住む60代の職員1人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。発症後も勤務した時期があるため、県は分室を11月19日以降に利用した人に対して、県の受診・相談センターへ連絡するよう呼び掛けている。
県によると職員は今月3日に熱とだるさの症状が出て、同日と4日を休んだ。職場には「体調不良」と伝えていた。7日も症状は続いていたが、「気になる仕事がある」と出勤。午前8時半から2時間ほど勤務した後、体調不良で帰宅した。その際、上司にPCR検査を受けるよう促され、8日に陽性が判明した。
職員は7日に県民1人を約5分間応対しており、県はこの1人に検査を受けるよう勧める。また分室に勤務する他の職員全15人も順次、検査する。分室は8日午後0時半から閉鎖しており、再開は未定という。
また全ての県職員に対して、体調不良時は電話相談の上、医療機関を受診するよう、あらためて徹底を求めるとしている。
県は、新型コロナの感染拡大防止のため、軽い風邪などでもかかりつけ医や受診・相談センターに電話相談し、指示に従って検査を受けるよう呼び掛けている。県人事課の山本耕史課長は「県民にお願いしている中、職員が実践せず申し訳ない」と述べた。
受診・相談センターTel082(513)2567(24時間対応)。
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