検査場、日を追い危機感 歓楽街で感染阻止へ【師走の街角 コロナ禍の流川・薬研堀地区 <8>】
2020/12/9 21:30
「何となく体がだるい気がして。日常的にお客さんと接するから、念のためにね」。広島市中区流川町でパブを営む男性(52)は、店近くの新天地公園にある集会所に立ち寄った。
新型コロナウイルス対策のため、広島県が10月に開設した臨時の「流川積極ガード診療所」。毎週月曜日、唾液によるPCR検査を実施している。入室から約30分後、検査を終えた男性は「店の近くで気軽に受けられ、とても便利」と笑顔を見せた。翌日、陰性の連絡が届いたという。
別の日。同じく流川・薬研堀地区でスナックを営む男性(34)が訪れた。「自分が感染していないと分かれば、店を開ける上で安心材料になる」。師走の客の入りにわずかな期待をかけ、陰性の「担保」を得に来た。
▽先進的な試み
(ここまで 321文字/記事全文 1649文字)
