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【コロナ禍と介護】面会制限、読者から反響 会えぬつらさ、家族切々 「オンライン」に困惑も

2020/12/9 22:46

ファクス、メールなどで寄せられた反響(画像の一部を修整しています)

 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、介護施設などが続ける面会制限。現状を伝えた「コロナ禍と介護」の記事に、読者から多数の反響が寄せられた。大事な人に会えなくなった家族は心痛を訴え、本格化した「第3波」の影響に不安を募らせる。

 記事では、一律に面会を制限することを疑問視する声も紹介した。広島県府中町の70代女性は「私も面会は大事と思う。本人にも家族にも、会えないほどつらいことはない」と訴える。

 女性には山口県内の施設で暮らす98歳の母がいる。毎月2回は訪問していたが、3月以降は面会禁止になった。山口県民は9月に「解禁」されたが、女性に許されたのは数メートル先の建物の外から窓越しの母に電話するだけ。「母は『顔が見えない』と寂しがる。少しやせたよう」と案ずる。

 流行の波が高まり、施設からは「近く訪問そのものを禁止にする」と告げられた。女性は「面会は母の生きがい。施設に配慮を求めたいが、母を預けているので強く言えない」と打ち明ける。「陰性証明があれば会わせてくれるなら自費でも考えるんですが…」

 広島市安佐北区の40代の看護師女性は先月、久々に会った祖母は「もう以前の姿ではなかった」とつづる。面会禁止の病院に入院していた1カ月で、祖母はいつもの笑顔を失い、警戒するようなうなり声まで漏らした。

 病院勤務の経験があり、院内感染を警戒する思いも分かる。それでも、女性は面会できる方法を考えてほしいと願う。「患者の人権も大事。消毒、マスクを徹底し、個室で人数や時間を絞れば、危険とまでは言えないのではないでしょうか」と問い掛ける。

 「万が一に備えたい」と寄せたのは、中区の主婦(55)。山口県に1人で暮らす母(80)の携帯電話をスマートフォンに替えたという。「根気よく教えたら使い方をマスターした。施設に入ることになっても、ビデオ通話でお互いの顔を見ることができます」

 一方、オンライン面会については、「認知症の父に分かってもらえない」「母の健康状態をつかみにくい」といった困惑の声も少なくなかった。

 佐伯区の中村明美さん(79)は、障害者施設で暮らす息子とオンラインでの面会しかできない。画面越しに親の顔を見ると息子が泣いて帰りたがる。救いは施設が送ってくれた息子の動画。「少し安心した。今は面会を我慢してコロナ収束を願うしかない」と話した。(田中美千子) 

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