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鳥取医療センターに開設 パーキンソン病専門、中国地方初 総合的に対応
2020/12/9 23:00
国立病院機構鳥取医療センター(鳥取市)は9日、中国地方では初となるパーキンソン病専門の診療部門「パーキンソン病センター」を開設した。高齢化社会に伴う患者増加を受け、相談から最新の治療、リハビリ入院、生活支援まで総合的に対応する態勢を整えた。
パーキンソン病は神経伝達物質ドーパミンを分泌する脳の神経細胞が減り、運動機能低下や震えが起きる進行性の病気。センターは脳神経外科医9人、専門の看護師8人のほか、理学療法士、作業療法士、薬剤師、管理栄養士など職種を超えた計30人態勢で、段階に応じたケアを行う。
看護外来と相談窓口を設け、医師による診察だけでは把握しきれない症状や悩みを聴き取るほか、管理栄養士などと連携して助言し、在宅生活を支援。ドーパミンを補う薬剤を小型携帯ポンプで小腸に注入する「LCIG療法」など最新の治療法を導入したほか、2〜4週間の短期集中リハビリ入院も引き続き行う。
土居充センター長は「20年、30年と長い経過をたどる病気。多職種のチームで患者や家族を支えたい」と強調した。(小畑浩)
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