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親族間の感染拡大、警戒 広島自粛要請「大事な人守って」

2020/12/11 23:04

 広島県は11日に決めた新型コロナウイルスの集中対策で、12日から来年1月3日までの対策期間中、広島市民を中心に県民へ帰省の自粛を要請した。出張や旅行と違って、帰省した家族、親族はマスクを外して家の中で過ごしがちで、家庭を介した感染が広がるリスクを警戒しているためだ。湯崎英彦知事は「大事な人を守るため、今年は同居する家族で過ごしてほしい」と呼び掛けた。

 県が帰省の自粛を要請するのは、(1)広島市から市外(2)広島市以外の22市町から広島市内(3)県全域と感染拡大地域の行き来の―の3パターン。感染拡大地域は、不要不急の外出自粛を住民に呼び掛けているか、直近1週間の新規感染者数(10万人当たり)が15人以上の自治体とし、県ホームページ(HP)で紹介している。

 県が特に帰省の自粛を求めるのには理由がある。

 県は、飛沫(ひまつ)の届く距離でのマスクなしの会話が感染拡大につながっていると分析。マスクを外す機会をできる限り減らすのを対策の基本に据える。

 これに対し、家の中では通常マスクを外し、食卓を囲んだり同じ洗面所を使ったりして接触感染の機会が増える。帰省者が感染していれば、家庭を媒介として広がる可能性があるとみている。

 湯崎知事は記者会見で「家の中でのマスク会食や、トイレを使うたびの拭き取りを求めるのは現実的ではなく、かえってストレスがたまる」と、帰省の自粛要請に理解を求める。

 仕事や観光での移動については、座席の3方向を仕切った飲食店の利用などで感染対策ができるとして、自粛要請には踏み切らなかった。感染拡大地域との行き来は必要性を十分に検討し、慎重に判断するよう、全ての県民に求めている。(宮野史康) 

【グラフ】広島県の新型コロナウイルス感染者数と医療提供状況


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