東広島の施設でクラスター 広島県、2市2町の12人感染発表 新型コロナ【動画】
広島県は14日、2市2町の12人が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。内訳は東広島市が7人、廿日市市が3人、府中町と熊野町が各1人。このうち東広島市の90代の2人は市内の高齢者施設の入所者で、県はこの施設でクラスター(感染者集団)が発生したとしている。
県によると東広島市の高齢者施設の入所者2人のうち1人は熱などの症状があり、もう1人は無症状。11日に発表した1人がこの施設の職員だったため、他の職員39人と入所者51人の全員を検査した結果、12日に職員2人、14日に入所者2人の感染を公表し、感染者が5人となった。ほかの職員と入所者は全員が陰性だった。
14日に感染を発表した東広島市の他の5人のうち、60代の1人は県が4日にクラスターと認定した同市の飲食店「ナイトラウンジ京子」の利用客で、嗅覚異常などがある。県の受診・相談センターを通じて検査を受けた。このクラスターの感染者は従業員5人、利用客7人となった。県は引き続き、11月14〜28日の利用客に同センターへの連絡を呼び掛けている。
残る4人は40代1人、50代2人、80代1人で、いずれもこれまでに発表された県内の感染者の濃厚接触者や接触者。発熱や頭痛、結膜の充血などがある。
廿日市市の3人のうち50人の1人は、県内の感染者の接触者で無症状。40代の2人はともに発熱などがあり、他の感染事例との関連を調査している。府中町の20代は別の感染者の濃厚接触者で無症状。熊野町の50代は発熱があり、他の事例との関連は明らかになっていない。いずれも発症や検体採取からさかのぼって2週間以内に県外との往来はなかった。
県の受診・相談センターTel082(513)2567=24時間対応。
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