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コロナ、300人超が診察待ち 入院か療養かの判断、患者急増に追いつかず 広島市内

2020/12/14 23:13

 広島県は14日、新型コロナウイルスの軽症か無症状の感染者について、入院か宿泊施設での療養かを判断する診察が広島市内で追いついていないと明らかにした。13日時点で少なくとも市内の300人超が診察待ちとなっており、感染者が想定を超えて急増し続けているのが原因としている。県や市は、診察に対応できる医療機関を増やすなど態勢強化を急ぐ。

 【グラフ】広島県の新型コロナウイルス感染者数と医療提供状況

 県によると、県内全体では13日時点での診察待ちが371人で、広島市在住者が8割超を占めている。全員が軽症か無症状で、それぞれ自宅で待機している。県健康福祉局の福永裕文総括官は14日の県議会生活福祉保健委員会で「全員を即日、トリアージ(治療の優先順位付け)するには至っていない」と認めた。

 県は10月、軽症や無症状の感染者を、療養前に医師が診察する態勢を整えた。コンピューター断層撮影(CT)で肺炎の兆候の有無を調べるなどして、医師が入院の必要がないと判断した場合には宿泊施設で療養してもらう流れ。広島市内では従来、主に二つの医療機関で診察をしており、対応できるのは1日当たり計約30人だったという。

 感染者の急増を受け、市は13日から市医師会運営の千田町夜間急病センター(中区)の活用を始めた。県は1日当たり60人の診察を目標に態勢づくりを進める。

 県はほかに、全県で感染防止対策を強化している。広島市内の2カ所で今月上旬に開いた検体を採取するPCRセンターは、クラスター(感染者集団)が発生している市外の他地域にも設ける方向で調整している。高齢者施設や医療機関、飲食店の各従業員やその関係者を対象とする。

 入院ベッド(病床)は500床、宿泊療養施設は700室まで増やす。療養施設となるホテルでは、14日に県東部の1棟(約60室)と契約し、来週前半には県西部の1棟(約140室)が稼働する。別の県西部のホテルとも交渉している。

 県によると、13日時点で県が確保している病床は302床のうち217床(71・9%)、宿泊療養施設は県西部のホテル1棟150室のうち86室(57・3%)が埋まっているという。(宮野史康) 

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