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白蛇神社は「鬼滅の地」? 岩国、来訪者相次ぐ

2020/12/16 23:04
シロヘビをあしらった石灯籠のそばで記念撮影する親子

シロヘビをあしらった石灯籠のそばで記念撮影する親子

 漫画や映画で「鬼滅(きめつ)の刃(やいば)」が大ヒットした余波で、シロヘビを祭る岩国白蛇神社(岩国市今津町)がにわかに「聖地化」し、訪れる人が増えている。重要キャラクターの一人が首にシロヘビを巻いているためで、関係者は「神社や岩国のシロヘビに関心を持ってもらうきっかけになれば」と期待している。

 作品では、主人公の仲間である伊黒小芭内(いぐろ・おばない)が、シロヘビの鏑(かぶら)丸と共に鬼と激戦を繰り広げる。

 神社によると、映画が公開された10月以降、週末を中心に参拝に訪れるファンの姿が目立つようになった。キャラクターの人形と一緒にシロヘビをあしらった石灯籠や竜水口の写真を撮ったり、伊黒の奮闘を願う絵馬も掛けられたりした。登場人物のコスプレで参拝する人もいる。

 大分県日田市から親子で訪れた横尾楓雅(ふうが)君(11)は「最後まで諦めず戦い抜く伊黒がかっこいい。鏑丸が神社のあちこちにいておもしろい」と喜ぶ。山口美貴禰宜=ねぎ=(33)は「ブームをきっかけにでも、神社に興味を持ってくれてうれしい」と受け止める。

 作者の吾峠呼世晴(ごとうげ・こよはる)さんが福岡県出身とされる情報がインターネット上で話題にもなっている。シロヘビの飼育や保護に取り組む岩国白蛇保存会の松村與志弘事務局長は「2005年に北九州の博物館で岩国のシロヘビを展示した。原作のアイデアになっていればありがたい」と思いをはせる。

 神社そばのシロヘビの観覧所を含め、岩国市内には飼育施設や岩国シロヘビの館など関連施設も多い。松村事務局長は「原作は大正期が舞台。鏑丸は江戸期から登場する岩国のシロヘビの子孫かもしれない。実物に会いに来てほしい」と願っている。(有岡英俊)

 <クリック>岩国のシロヘビ 突然変異で生まれた白いアオダイショウ。1924年に今津、麻里布、川下地区が生息地域として国の天然記念物に指定された。72年に「岩国のシロヘビ」として個体そのものが天然記念物に指定替えされた。シロヘビを飼育、保護する岩国白蛇保存会によると、市内の飼育施設や観覧所など7カ所に計約千匹いる。岩国白蛇神社は保存会が2012年に建立。拝殿内の御神像は文化勲章を受けた名誉市民の彫刻家澄川喜一氏がシロヘビをモチーフに作った。


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