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5歳のがん闘病…水族館また来れた つらい記憶、笑顔に変わる

2020/12/20 21:28
アシカと輪投げで遊ぶ志貞ちゃん(中央)。左端が姉の咲奈さん

アシカと輪投げで遊ぶ志貞ちゃん(中央)。左端が姉の咲奈さん

 小児がんと闘ってきた広島市東区の碓井志貞(もとさだ)ちゃん(5)と家族が20日、しまね海洋館アクアス(浜田、江津市)を訪れた。前回訪れた昨年5月は、その2日後に病気が判明し、一家には「思い出すと悲しい場所」になっていた。同館の開館20年記念企画で特別にシロイルカなどと触れ合い、つらい記憶を楽しい思い出に塗り替えた。

 志貞ちゃんは昨年5月、脳に腫瘍が見つかり小児がんと診断を受けた。12時間以上の手術を受け、専門治療のため静岡県の病院に入院するなど闘病してきた。今も定期的な受診は続くが、保育園にも通えるようになったという。

 病名が付く前、歩くとふらつき、よく泣くなどの不調があったため、父卓志さん(39)と母奈々さん(35)が少しでも元気づけたいと家族でアクアスに行った。その2日後、診断を受けると小児がんが発覚。卓志さんは「病気が分かる前、最後に遠出した場所になり、振り返るとつらい記憶になっていた」と話す。

 退院後、開館20年の同館で、願い事をかなえる記念企画があると両親が知って応募し、採用された。この日誕生日を迎えた志貞ちゃんと、入院の付き添いなどで親がいない寂しい時を乗り越えた姉の咲奈(えな)さん(8)へのプレゼント。祖父母たち計8人で訪れ、シロイルカに餌をあげたり、アシカと輪投げで遊んだりした。

 志貞ちゃんは「触ったシロイルカの頭が柔らかかった。また来たい」と声を弾ませ、咲奈さんは「これからも一緒にたくさん遊びたい」と笑顔だった。(下高充生)

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