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【駅伝】脇腹に痛み、それでも粘った 世羅男子主将の新谷

2020/12/20 23:05
男子で、世羅の3区ムワンギ(左)からたすきを受け取って走りだす4区新谷(撮影・大川万優)

男子で、世羅の3区ムワンギ(左)からたすきを受け取って走りだす4区新谷(撮影・大川万優)

 世羅男子の底力を結集した勝利だった。2位仙台育英との差はわずか13秒。1人当たりで約2秒の踏ん張りが、全国高校駅伝10度目の頂点への糸をつなぎ留めた。「アクシデントはあったが、各自が精いっぱい責任を果たしてくれた」と新宅監督。「速さを強さに変えよう」。そのスローガン通りのしたたかさだった。

【特集】出場50回の熱走録

 1区の2年森下が流れをつくった。直前に女子の優勝を知ったが、「力んではいけないと、冷静にスタートできた」。先頭集団を見据えながら追走し、トップと22秒差の9位でリレー。2区吉本が5位に浮上し、3区ムワンギで青写真通りに先頭を奪った。

 アクシデントが発生したのは4区。新谷主将に中盤、脇腹付近に痛みが生じ、足取りが鈍った。表情がゆがむ。それでも懸命に逃げる。たすきを渡し終えると倒れ込んだ。仙台育英に52秒差に迫られたが「昨年までの自分なら粘れなかったと思う」。ダメージを最小限にとどめ、勝利を手繰り寄せた。

 5000メートルで13分台4人を擁し、平均の持ちタイムは「世羅史上最速」だった。速さを強さに―。各選手はそれぞれが意識を高め、コースの下見や先輩への問い合わせを通じてイメージを膨らませた。「速さを過信してはいけない。でも自信にはしよう」。新宅監督の言葉に、懸命の力走で応えた。

 7人のうち5人が1、2年生で、大会歴代2位のタイムをたたき出した。「タイムには納得していない。来年こそ大会記録を更新して2連覇する」と2年吉川。偉大な先輩がつくった大会記録まで13秒。「最強世代」への挑戦が始まった。(加納優)

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