地域ニュース
仕事掛け持ち、やむを得ぬ選択 中国地方「解禁」27.8%、長時間労働の懸念も
仕事を掛け持ちしてスキルやキャリアを磨き、やりたいことにチャレンジする―。副業といえば、そんな前向きなイメージを持つ人が少なくないだろう。ただ、世はコロナ不況。副業ニーズが高まりを見せる中で、危うい実情も見え隠れする。
それは、人材サービスのエン・ジャパン(東京)が7〜9月に実施した全国調査からもうかがえる。回答した約6300人のうち半数が「副業を希望」し、理由(複数回答)は「収入アップ」が断トツの1位。5人に1人は「失業したときの保険」と答えている。
長引くコロナ禍で収入と雇用が揺らぐ。苦境をしのぐ手だてとして、副業がいきおいクローズアップされているようだ。
政府も2018年、働き方改革の一環で、副業の推進にかじを切った。それまでの「原則禁止」から「原則容認」に変更。ガイドラインもまとめた。人口が減り、労働力はいっそう限られてくる。一人一人の能力を複数の職場でいかんなく発揮してもらい、経済の成長につなげていく―。そうした自由度の高い働き方として期待がかかる。
18年は「副業元年」と呼ばれ、大手メーカーや旅行会社が「解禁」した。ところが、その後の伸びは緩やかで、解禁した企業は全国で30%ほど。中国地方でも東京商工リサーチ広島支社の10月の調査によると27・8%にとどまる。
最も懸念されるのが、副業に伴う長時間労働だ。仕事が増えて休めなくなったり、職場が複数にまたがるためにその人の働き方全体を見通した労務管理が難しくなったりする可能性がある。ほかにも、社員の転職を招かないか、他社に情報や技術が流出しないか、企業のためらいは拭いきれていない。
半面、副業を認めている企業は、人材の確保や社員の人脈の広がりなどをメリットに挙げる。副業という働くスタイルにどう向き合っていけばいいのか。働き手も企業もいまだ模索の中にある。
石見の海 打歌の山の 木の間より 我が振る袖を 妹見つらむか 益田市西部の大道山は、万葉集の柿本人麻呂の歌に登場する「打歌の山」と言い伝えられ、別名「打歌山」と呼ばれている。「市中心部や海側から見て...
中腹で2基の巨大なパラボラアンテナが異彩を放つ。浜田市の三階山。向けられた先は空ではなく水平線だ。「韓国との国際通信に使われていました」。所有する市の担当者が説明してくれた。
▽「割石」に臨めば あなたも炭治郎 人気漫画「鬼滅(きめつ)の刃(やいば)」で主人公が真っ二つに斬った岩とそっくりな「割石」が天馬山の山中にある。地元の住民団体などが昨年10月に会員制交流サイト(S...
▽山頂の「展望台」 地域シンボルの思い込め 雲城山の山頂に、鉄パイプで組まれた高さ約3メートルの展望台が鎮座する。上がると大佐山や雲月山など中国山地の山並みや、一部は林で遮られるが浜田市金城町の中心...
歌手、宇多田ヒカルさんが烏ケ山を登るサントリーの飲料水のCMが2017年6月に放送され、一躍人気の山となった。宇多田さんが座った岩は会員制交流サイト(SNS)で「宇多田岩」と名付けられ、多くの登山客...