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呉母港の護衛艦「かが」改修に203億円 2021年度政府予算案

2020/12/21 11:40

呉市の海上自衛隊呉基地に停泊する護衛艦「かが」=2018年6月13日(撮影・山崎亮)

 政府が21日に発表した2021年度予算案で、防衛省は呉市の海上自衛隊呉基地を母港とする護衛艦「かが」の改修に203億円を計上した。米国から購入する最新鋭ステルス戦闘機F35Bの運用を想定し、事実上、空母化する。在日米軍再編に伴う都道府県向けの交付金に20年度と同額の50億円を盛り込んだ。米軍岩国基地(岩国市)への空母艦載機移転を受けた山口県だけに交付されている。

 「かが」改修の主な内訳は、艦首の形状変更費に122億円▽耐熱処理やアンテナなど装備品の移設に24億円▽改装後の米軍との検証試験に29億円。防衛省の坂本大祐防衛計画課長は「改修は定期整備と合わせて実施し、期間は14カ月程度」と説明。着手は21年度末を予定する。

 空母化を進める同型護衛艦は「かが」と「いずも」の2隻。空母化は中国の太平洋進出を念頭に抑止力を強化する狙いがあり、先行して改修する「いずも」は20年度予算で計上された。

 在日米軍再編で基地負担が増える都道府県向け交付金は、岩国市と周防大島、和木両町での事業が対象。15年度創設の制度で、18年度から10年間は毎年50億円を交付する方針でいる。

 市町村が対象の再編交付金は全国で20年度比15・9%減の47億8600万円。岩国基地関連は岩国市と大竹市を加えた周辺1市2町が対象で、21年度に期限切れを迎える。岸信夫防衛相(山口2区)は代替制度の検討を表明している。防衛省地方協力局は「21年度予算案をまとめた段階。その先はまだ予定されていない」と述べるにとどめた。

 岩国基地の空母艦載機による陸上空母離着陸訓練(FCLP)の移転候補地、鹿児島県西之表市の馬毛島に関する予算は31億円。地下水や漁業補償の調査、宿舎の用地取得費などを見込む。(桑原正敏)


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