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【詳報・克行被告元秘書第8回公判】検察側の論告<1>

2020/12/22 3:27

 衆院議員の河井克行被告(57)=公選法違反罪で公判中=の妻案里被告(47)=同=が初当選した昨年7月の参院選広島選挙区で、法定上限を超える報酬を車上運動員14人に支払ったとして同法違反(買収)の罪に問われた克行被告の元政策秘書高谷真介被告(44)=東京都葛飾区=の第8回公判が21日、広島地裁であり、検察側は懲役1年6月を求刑した。弁護側は無罪を訴え、結審した。判決は来年2月16日に言い渡される。

 ■検察側の論告

 第1 事実関係

 本件公訴事実は、当公判廷で取り調べ済みの関係各証拠により証明十分である。

 なお、被告および弁護人は、車上運動員に対して法定の支給限度額を超える違法な報酬が支払われることの認識および共謀を争い、無罪を主張しているものの、以下に詳述するとおり、既に取り調べ済みの関係各証拠によれば、被告には違法な報酬支払いの認識があり、また、共犯者の事務長男性および立道浩秘書との間で共謀が成立しており、被告が共同正犯として有罪であることは、優に証明十分である。

 1 当事者間に争いのない事実および証拠上明らかな事実

 (1)河井克行被告が河井案里被告の選挙対策本部を取り仕切っていた状況等

 ア 案里被告は、広島県議会議員を務める中で、2019年7月に実施される第25回参議院議員通常選挙に立候補する決意をし、09年3月13日、自由民主党の公認決定を得て、同月20日、本件選挙への立候補を正式に表明した。

 イ 案里被告の夫で衆院議員を務めていた克行被告は、同年4月中旬頃以降、自身の政策担当秘書であり東京で活動していた被告を広島に常駐させた。

 また、克行被告は、その頃、自身の公設第1秘書に指示してハローワークに求人募集を出させ、あるいは後援会関係者から紹介された者を採用するなどして、案里被告の実質的な選挙対策本部(選挙対策事務局)のスタッフを確保した。
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