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【詳報・克行被告元秘書第8回公判】検察側の論告<3>

2020/12/22 3:27

(2)被告は、リーダー役の女性のグループの車上運動員の報酬額につき、1日当たり3万円である旨を選対本部の方針として立道秘書に指示したこと

ア 事務長男性は、以下のとおり証言している。

(ア)令和元年6月5日のリーダー役の女性との打ち合わせの際、リーダー役の女性から、車上運動員の報酬として1日当たり3万円以上を要求された。

 打ち合わせ後、被告に対し「女性が車上運動員の報酬として3万円以上とか高いことを言っている。克行議員にこのことを言ってほしい」との旨を言ったところ、被告が冗談のように「事務長男性が言ってみたらいいじゃないですか」と言ってきたので、私は、「怖くて言える状況ではないので、よろしくお願いします」との旨を言った。

 被告は、首を振って、ボディーアクションのような格好で言ってきて、断りの言葉はなかったので、これで私の役目は終わったと思った。

(イ)同打ち合わせの後、リーダー役の女性から1日当たり3万円以上の報酬を要求されたことを立道秘書に言ったようなぼやっとした記憶がある。

(ウ)その後、立道秘書が被告の席の方に歩いてきて被告に話しかけ、被告に「車上運動員の報酬、どうするんですか」と聞いており、被告は「ちょっと待ってください」と答えていた。

(エ)その後、立道秘書から、リーダー役の女性のグループの車上運動員の報酬額が1日当たり3万円である旨教えられ、その際、立道秘書に対し、それが事務所の方針であるかどうかを確認したところ、そうだと答えられた。被告と立道秘書が前記のようなやりとりをしていたことから、立道秘書は、女性のグループの車上運動員の報酬額を被告から聞いたものと思う。

イ 事務長男性の前記証言は、具体的である上、事務長男性が、あくまで外部から招聘(しょうへい)された外様の立場にすぎず、しかも、遅くとも令和元年5月中旬頃には克行被告に相手にされない状況にあり、克行被告に対して恐怖心すら抱いていた一方で、被告が、案里被告の選対本部を取り仕切っていた克行被告の右腕的存在であったことに照らしても、自然で合理的である。

 また、事務長男性は、記憶が曖昧な点については「ぼやっとした記憶がある」との旨を証言している上、必ずしも捜査段階の供述調書の内容に固執せず、これと異なる内容の証言もしているのであって、その証言態度は真摯(しんし)かつ誠実である。

 さらに、事務長男性は、弁護人による反対尋問に対しても、前記証言を維持している。
(ここまで 1020文字/記事全文 5930文字)

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