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振り袖業者や写真館大忙し 成人式延期、広島県内で相次ぐ

2020/12/22 23:00
来年1月に貸し出す予定だった振り袖を確認する「キモノグラース」の従業員(広島市中区)

来年1月に貸し出す予定だった振り袖を確認する「キモノグラース」の従業員(広島市中区)

 新型コロナウイルス感染拡大のため、広島県内で来年1月の成人式を延期する市町が相次いだのを受け、振り袖などのレンタル業者や写真館が対応に追われている。新日程に合わせて新成人の着付け予定を急ピッチで組み直しているほか、着用を諦めざるを得ない人向けに写真撮影を楽しんでもらうなど新たなサービスを提案する動きも出ている。

 【一覧】広島県内の成人式の日程変更

 広島市が1月から5月への延期を発表した17日、市内に4店舗を構える写真館「トータルスタジオ フォセット」には対応を尋ねる電話が殺到した。新成人の居住地別に式典を4回開く新たな日程に合わせ、支度のスケジュールを再調整。顧客への連絡を順次進めている。

 現時点では、キャンセルはあまりないという。ただ、就職などで出席できない人向けに、レンタル料だけで着付けや撮影をするサービスを急きょ始めた。

 「きもののやしま」「キモノグラース」などを展開する「やしまグループ」(中区)は、振り袖の購入やレンタルなどの契約者全員に「お見舞い」として商品券1万円分を贈る。レンタル客で、当日の着用も撮影もしない場合は全額返金するなどの対応も決め、顧客の意向確認をしている。

 今回の延期で盛夏に開催予定とした市町もあり、振り袖の着用を見送る動きもある。同グループは、あつらえた晴れ着を披露する機会を提供しようと、購入者の着付けやメークを無料で引き受ける「ハタチお出かけプラン」の提案を始めた。中須賀賢一社長は「心待ちにしていた本人や家族の気持ちを思うとやるせない。できる限りの対応をしたい」と話す。

 県内では、呉市を除く22市町が式の延期を決定。呉市は18ある地区別に開催しており、一部の地区が中止や延期を公表している。(奥田美奈子) 


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