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尾道ラーメンの地「汁なし」で挑む 担々麺や油そば、開店相次ぐ

ラーメン店がひしめく尾道市中心部に、「汁なし」の麺の店が相次ぎオープンした。広島市内では汁なし担々麺が人気グルメになっているが、県東部ではまだ珍しい。出店者は「今までと違う味でアピールしたい」と意気込み、観光客も引き寄せる尾道の麺文化の幅を広げている。
市役所そばの歓楽街新開地区に今月、汁なし担々麺の「キング軒」(本店・広島市中区)が出張所を出した。ひき肉とネギが載った担々麺を、さんしょうなどのスパイスで味わう。県東部への出店は初。昼時は会社員や市職員たちが入れ替わり訪れる。運営会社の渡部崇社長(43)は「地元住民を中心に、尾道ラーメン以外の味にも触れたい人を取り込みたかった」と話す。
麺を自動でゆでる機械などを導入して調理を簡略化。高齢化が進む町の事情をくみ、お年寄りの働き口にもしたいという。桐山栄二店長(66)は「お客さんとの会話が自然と生まれる。穏やかな雰囲気を意識したい」と張り切る。
土堂の海岸通りでも今月、油そばや汁なし担々麺を出す「尾道汁なし 海と麺よ」が開店した。油そばは桜エビやかつお節などを載せ、海産物の食文化がある尾道にも合う。ラー油と地元産の橙(だいだい)酢で味を変化させて食べるのがお勧めという。半田勝彦店長(32)は「観光客向けのテークアウトも始め、幅広く浸透させる」と話す。
市中心部では近年、関東圏発祥の「家系」など多様なラーメン店ができている。汁なしの2店を訪れた会社員皆田祥児さん(49)=土堂=は「店ごとに食べ比べでき、外食の楽しみが増えてきた」と歓迎する。(田中謙太郎、森田晃司)
※2店について、さらに紹介しています(会員登録が必要です)。
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