地域ニュース
福山市「子ども未来館」検討本格化 コンセプト案チーム発足、提案も募る
2020/12/24 8:20
福山市は23日、科学技術などの知識を身に付け、体験ができる「子ども未来館」(仮称)の本格的な検討に着手した。コンセプト案を練るプロジェクトチーム(PT)を発足させ、市民や企業からアイデアを募るサイトを開設した。ITなどで先端技術を持つ企業の提案も踏まえてコンセプト案を固め、2021年度の基本構想の策定につなげる。
この日、市役所内でPTの初会合があり、ものづくり企業172社が加盟する県東部機械金属工業協同組合や福山大、市などの代表たち6人が出席。PTのリーダーに就いた市戦略推進マネージャーの寺尾忠久氏(46)は「テクノロジーを活用して新たな社会をつくるのは人。親子に必要とされる教育の実践の場にしたい」とあいさつした。
意見交換では「福山には多くのものづくり企業があるのに、理系に進む子どもは少ない。現状を変えるきっかけにしたい」「未来館はハコモノのイメージがあるが、ソフト面を充実させ、コストを抑えたい」といった意見が出た。
PTの運営を委託されたソフトバンク(東京)が他県の類似施設の特徴などを紹介。メンバーからは「県東部で初の施設。他県の施設の良い面を取り込むチャンス」との発言もあった。
PTは今後、5回の会合を開き、来年3月にコンセプト案をまとめる。次回以降、無料通信アプリLINE(ライン)の運営会社や日本マイクロソフトなどの担当者を招き、未来館に求められる機能や提供できるコンテンツを聞く。
特設サイトでは、未来館に求める学習や体験の具体的な内容、未来館に提供できる技術などの提案を市民や企業に呼び掛けている。受け付けは来年1月末まで。寄せられた意見はPT内で共有し、コンセプト案づくりに生かす。(門戸隆彦)
【関連記事】
府中市は、明治時代にコレラの治療に尽力して殉職した地元の医師藤野昌言(しょうげん)の生い立ちや市内の観光名所を紹介するプロモーションビデオ(PV)の制作を進めている。新型コロナウイルスの感染拡大が続...
岩国市錦町の錦川鉄道は、2021年版の月めくりカレンダーを作製し、販売している。四季折々の風景を背景に錦川清流線を走る列車の写真を載せている。
掃除用具レンタル・販売や衛生管理のサニクリーン中国(広島市中区)はクリスマスイブの24日、広島県内13カ所の児童養護施設と障害者支援施設にクリスマスケーキ計200個を贈った。
周南市の湯野郵便局が、ポストをサンタクロースに見立てて飾っている。全国の郵便局で広がる「サンタポスト」に山口県内で初めて取り組み3年目。クリスマスイブの24日、発案者の山本仁局長(48)がサンタの装...
山口市天花の市菜香亭で、前身の料亭「祇園菜香亭」時代に使われていた火鉢や陶磁器を紹介する企画展「菜香亭歳時記〜冬のおもてなし〜」が開かれている。28日まで。