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【詳報・案里被告第29回公判】弁護側の最終弁論<1>

2020/12/24 0:06

 昨年7月の参院選広島選挙区の大規模買収事件で、公選法違反罪に問われた河井案里被告(47)=参院広島=の第29回公判が23日、東京地裁であり、結審した。弁護側が最終弁論で無罪を主張し、案里被告も最終意見陳述で「買収は、お札で相手の頬を張り飛ばすような行為。断じてしていない。私を信じて」と無罪を訴えた。

 ■弁護側の最終弁論

第1 事案の概要および本件の争点

1 事案の概要

 本件は、令和元年7月21日施行の第25回参議院議員通常選挙に際し、広島県選出議員選挙(以下「本件選挙」という。)の立候補者として届け出た被告が、同選挙における選挙運動を総括主宰した夫の河井克行被告(57)と共謀の上、被告の当選を得る目的をもって、立候補の届出前である平成31年3月から令和元年6月までの間(以下、特に断らない限り、平成31年および同一年である今和元年中の出来事については月日のみを示すこととする。)、広島県議会議員(以下「県議」という。)4名および江田島市議会議員(以下「市議」という。)1名の合計5名に対し、被告への投票および投票取りまとめなどの選挙運動を依頼し、その報酬として5回にわたり、現金合計170万円を供与するとともに、立候補届け出前の選挙運動をしたとされる事案である。

2 被告の主張内容と本件の争点

(1)被告の主張内容

 被告は、受供与者とされる5名のうち、岡崎哲夫県議、平本徹県議および奥原信也県議に対し、それぞれ公訴事実第1記載の現金を手渡したことを認める一方、下原康充県議に対し、現金を渡した記憶はないものの、手渡した可能性はある旨述べた上、以上の各現金は、投票および投票取りまとめを依頼する趣旨ではなく、陣中見舞いや当選祝いの趣旨であったと主張している。

 また、被告は、元公設秘書において、克行被告の指示に基づき、胡子雅信江田島市議に対し、現金を渡した行為については、自らの一切の関与を否定している。

(2)本件の争点
(ここまで 795文字/記事全文 4959文字)

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