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被爆ビヤホール、歩みに光 広島市中区で人気店経営の重富さん、26日動画配信

2020/12/25 10:08
キリンビヤホールに関する自作の年表を手に動画の視聴を呼び掛ける重富さん

キリンビヤホールに関する自作の年表を手に動画の視聴を呼び掛ける重富さん

 ▽「広島の復興 一杯が支えた」

 ビール注ぎを通じて広島を元気にする活動に取り組んでいる重富寛さん(58)=広島市中区=が26日、かつて同区本通にあった被爆建物キリンビヤホールについて語る動画をライブ配信する。ビヤホールは、原爆が投下された年の12月26日に営業を再開した。「一杯の生ビールが焦土と化した広島の復興を支えた」と重富さん。被爆75年の節目の同じ日、新型コロナウイルス禍の早期収束へ願いを込める。

 キリンビヤホールは1938年、現在の広島パルコ本館の場所にオープン。同年に完成したキリンビール広島工場(府中町、98年に閉鎖)の出来たてのビールを市民に提供した。原爆投下で外郭を残して全焼したものの、わずか4カ月余りで再開。91年まで営業を続け、同年に解体された。

 動画は投稿サイト「ユーチューブ」で午後1〜4時に配信。キリンビヤホールをはじめ、広島とビールの歴史に関するさまざまな知識を披露する。広島出身でビールについての多くの著書を残したドイツ文学者植田敏郎氏(1908〜92年)たちのエピソードも紹介する。「ビールにありがとう」をテーマに事前に募集した投稿も取り上げる。

 中区銀山町で人気ビールスタンドを営む重富さん。当初、パルコ本館横にブースを設け、来場者に生ビールを提供するイベントを計画していたが、今月に入り感染が急拡大したため動画配信に切り替えた。「コロナ禍が収束すれば、みんなでおいしいビールを味わいたい」と話している。

 視聴無料。重富さんが運営するサイト「生ビールでひろしま元気プロジェクト」の新着情報からアクセスできる。(城戸昭夫) 


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  • 1991年当時のキリンビヤホール(キリンホールディングス提供)

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