昨年７月の参院選広島選挙区の大規模買収事件で、公選法違反罪に問われた元法相の河井克行被告（57）＝衆院広島３区＝の第24回公判が25日、東京地裁であった。三宅正明広島市議（48）が検察側の証人として出廷し、克行被告から計50万円を受け取ったと証言した。

　【検察側の主尋問】

　検察官　あなたの職業は広島市議か。

　証人　はい。

　検察官　選挙区は安芸区選挙区か。

　証人　はい。

　検察官　自民党に所属し、２００７年に初当選し、19年４月７日実施の広島市議選に当選し、現在４期目か。

　証人　はい。

　検察官　19年の参院選に先立ち、現金を受け取ったことはあるか。

　証人　あります。

　検察官　誰からか。

　証人　河井克行先生です。

　検察官　何回か。

　証人　２回です。

　検察官　金額はいくらか。

　証人　１回目が30万円、２回目が20万円です。

　検察官　いつか。

　証人　１回目が19年４月１日、２回目が19年６月１日です。

　検察官　克行被告の妻河井案里さんとの関係は。

　証人　案里さんが広島県知事選に立候補した時に応援したころからお付き合いが始まりました。

　検察官　それ以降は。

　証人　案里さんは県議として、私は広島市議として、地方議員として県政、市政について意見交換しました。

　検察官　比較的親しかったのか。

　証人　親しかったと思います。

　検察官　知事選で案里さんとの間に経費精算はなかったのか。

　証人　ありません。

　検察官　完全ボランティアか。

　証人　はい。

　検察官　克行被告との関係は。

　証人　案里さんを通じて知り合いました。

　検察官　いつからか。

　証人　16年以降に頻繁に話をするようになりました。

　検察官　克行被告とはどのように話したか。

　証人　克行先生から私に連絡することが多かったです。広島市議会の会派の人事、広島市政の方向性を問われ、答えました。

　検察官　どういう事情があって聞かれたと思うか。

　証人　私が会派の幹事長や副幹事長をしていたからだと思います。

　検察官　16年の参院選に関してやりとりはあったか。

　証人　食事の席で「三宅さん、自民党の２人目として立候補しないか」と話がありました。
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