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クワイ収穫の負担減へ衣装ケース栽培 福山の沼南高生が研究中
2020/12/27 18:20
福山市沼隈町の沼南高の生徒が、市特産のクワイを衣装ケースを使って栽培する方法を研究している。冬場に膝まで泥に漬からなくても収穫できるため、高齢化が進むクワイ農家の負担を減らす可能性を探る。
容量43リットルのケースに水を張り、スイレンを育てる土や赤玉土など10種類の土壌で栽培。収穫を迎え、生徒は1本ずつ株を引き抜いたり、横に倒して土をかき出したりした。生徒は「予想より実が多い」「スイレンの土ではほとんど育ってない」などと振り返り、種芋の数と大きさを記録。すぐに調理し、味も確かめた。
JA福山市によると、市内の生産シェアは全国の約6割。一方で、重労働や高齢化もあり、最盛期に100軒ほどあった農家は33軒に減っているという。畑に入らず、クワイを効率的に栽培できる方法を考えようと、同校の北林俊教諭(30)が衣装ケースを使った実験を授業に取り入れた。
3年田坂匠さん(17)は「ボウフラが湧くなど苦労したが、メダカをケースに放流するなど工夫して無事に収穫できた」。北林教諭は「赤玉土はクワイが成長し、株が抜きやすかった。次はケースを大きくして根が伸びやすいよう工夫する」と話した。(湯浅梨奈)
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