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しまなみ観光を電動アシスト 尾道、レンタル自転車の活用広がる ルート選べるイベントも(2019年8月20日掲載)

2020/12/28 9:03
「従来より一歩先の目的地に行くことができる」とイーバイクの魅力を話す山本事務局長

「従来より一歩先の目的地に行くことができる」とイーバイクの魅力を話す山本事務局長

 瀬戸内しまなみ海道でのサイクリング観光の環境整備が尾道市などで加速している。官民でスポーツタイプの電動アシスト自転車(イーバイク)のレンタルが広がり、サイクリングイベントでは、参加者がルートを一定程度、自由に選べる形式を取り入れている。経験や年齢を問わず、沿線の魅力を楽しめる仕組みを「電動アシスト」の積極採用で進めている。

 官民組織しまなみジャパンはメーカー7社から無償貸与を受け、イーバイク16台を導入した。広島、愛媛両県などが7月から1年間実施するレンタサイクル実証事業の一環で、山本淳事務局長は「楽しみを広げ、滞在時間の延長につなげたい」と意気込む。
 東京都でサイクルショップを営む「しぶや」は今月、尾道市天満町を拠点に、車輪が小さい「ミニベロ」のイーバイク20台のレンタルを始めた。同社は10年ほど前からしまなみを走るツアーを実施しており、渋谷正昭社長は「初心者からは『坂がきつい』などの感想も聞かれる。景色や食などを楽しむために有効」と説明する。
 イベントへの活用を目指す動きも出ている。広島、愛媛両県などでつくる実行委員会が主催し、来年10月に開催予定の「サイクリングしまなみ2020」では、イーバイクの体験枠を設ける方針。実行委は「参加者の層をさらに広げたい」とする。
 イベントの形式を変更する動きもある。しまなみジャパンが主催し、10月に開く「しまなみ・ゆめしまサイクリングフェス2019」は、最低限の立ち寄り地点を定め、参加者が好きなルートを走るスタンプラリー形式などを導入する。
 食事は参加者が自由に店などを選べるようにした。従来は各コース一定の距離を走り、食事はコース内のエイドステーションで取っていたが、しまなみで実施する他のイベントを参考に変更した。尾道市観光課の中原一通課長は「参加者は地域の人たちと交流でき、地域の店にもメリットとなる」と期待する。
 18年に尾道市を訪れたサイクリング客数(推計値)は18万8918人。西日本豪雨や松山刑務所大井造船作業場からの受刑者脱走事件の影響で、17年より減ったが回復傾向にある。(村島健輔)

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