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コロナ禍で大学受験本番へ 予備校・高校、感染防止に力
2020/12/28 23:01
新型コロナウイルス感染拡大に歯止めがかからない中、大学受験シーズンが本格化する。来年1月、大学入試センター試験の後継として初めて実施される大学入学共通テストを控え、予備校や高校は自習室の席を減らしたり、補習を中止したりして受験生の感染防止に神経をとがらせる。例年とは大きく異なる環境で、受験生は最後の追い込みを迫られている。
大手予備校、河合塾広島校(広島市南区)の自習室。年の瀬にはいつも約200席が埋まるが、閑散としていた。隣との距離を十分に保つため、使える席を半分に減らしているからだ。使用可能なのに空いている席も目立つ。
「去年とは全然違う。寂しい気はするが、今は何より体調管理が大事」と東区の男子浪人生(19)。安佐南区の高校3年の女子生徒(17)は「春の臨時休校の影響が出ないよう必死に勉強してきた。本番に向け、やれることをやるだけ」と机に向かった。
同校は換気や検温を徹底するなど感染防止に細心の注意を払うが、自宅学習を選ぶ生徒が例年より多いという。「できるだけ塾で勉強に集中してほしいが、強くは言えない」。高木里佳校舎長は生徒の判断を尊重しつつ、複雑な思いを明かす。
高校では、受験生に登校しないよう指導する動きも出ている。広島女学院高(中区)は冬休みの補習を中止し、校内で自習しないよう求めた。生徒は、自宅で教員による課題の解説動画を視聴するなどして本番に備える。渡辺信一校長は「家では集中できないと悩む声も聞くが、目標へ向けてやり抜いてほしい」とエールを送る。
共通テストは1月16、17日に「第1日程」、新型コロナによる長期休校で学習の遅れが認められた現役生が対象の「第2日程」が同30、31日に実施される。広島県内では1万4168人が志願している。(奥田美奈子)
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