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福山市のAI回答サイトの利用好調 ごみ分別や住民票など7言語対応

2020/12/30 22:04
福山市のAIチャットボットの画面

福山市のAIチャットボットの画面

 市民からの行政に関する質問にインターネット上の人工知能(AI)が答える福山市のサイトの利用が、10月下旬の導入から2カ月弱で1万4千回を超えた。市は市民の利便性を向上させるとともに、職員の負担を大幅に減らすことが狙い。回答できる質問を順次増やし、可能性をさらに探る。

 スマートフォンやパソコンで市のホームページにある専用アイコンを押すと質問欄が現れる。例えば「蛍光灯を捨てたい」と打ち込むと、「燃やせる粗大ごみです。割れないように買い替え時の箱などに入れて出してください」と瞬時に回答が示される。

 「AIチャットボット」と呼ばれるシステムで、導入は広島県内で広島市に続き2例目。英語や中国語など7言語に対応し、24時間365日、質問に答える。市によると、ごみの分別などに関する質問が多く、日頃対応している市環境啓発課は「システムを導入してから、問い合わせが減った実感がある」という。

 職員の仕事の一部をAIが肩代わりすることも目的の一つだ。チャットボットが簡単な質問に答えてくれる代わりに、職員が専門的な仕事に集中したり、複雑な市民の相談に丁寧に対応する時間を捻出したりできる。システム維持にかかる費用は年300万円弱と、職員1人分の人件費よりも少なく済む。

 現在回答できるのは約1200パターン。AIが対応できなかった質問のデータを蓄積し、対応可能な質問を増やす。パターンを増やしても費用が大きく膨らむことはないという。

 現在、ごみの分別や戸籍・住民票など各種証明書、上下水道などの6分野の質問に対応している。市は本年度中に子育てなど新たに3分野を追加。2024年度までに15分野程度まで増やす計画だ。市ICT推進課の喜多村秀樹課長は「市民に活用してもらうことでAIはさらに賢くなる。職員が仕事により力を注げる体制も模索する」と話す。(川村正治)

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