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出会うつながる、変わる小郡 「産業交流拠点施設」が4月開業

2021/1/1 15:17
再開発が進むJR新山口駅周辺。手前の在来線口には「産業交流拠点施設」の建設が進み、バスロータリーや広場が整備された。手前に延びる道路は通称「令和通り」(撮影・山下悟史)

再開発が進むJR新山口駅周辺。手前の在来線口には「産業交流拠点施設」の建設が進み、バスロータリーや広場が整備された。手前に延びる道路は通称「令和通り」(撮影・山下悟史)

 県都山口市の陸の玄関口でもあるJR新山口駅北側に4月、出会いと交流の場「産業交流拠点施設」が開業する。夏には県内最大の多目的ホールもオープン。周辺では民間によるホテルやマンションの建設計画も進む。また、駅のバスロータリーや駅前広場の整備も完了した。前身の小郡駅が開業してから121年目となる今年、駅周辺を中心に小郡のまちは新たな未来を歩み始める。

 ▽新山口駅、快適で便利に 緑の自由通路、バス乗り場集約

 交通結節点としての新山口駅の機能強化を図るため、山口市は2007年に「ターミナルパーク整備構想」を作った。これまでに計画は着実に進み、人の往来がより活発になった。

 北口(在来線口)と南口(新幹線口)を結ぶ自由通路は15年に開通。フランスの植物学者で芸術家のパトリック・ブラン氏が監修し、約100メートルの壁面を140種にも及ぶ地元の植物が覆った垂直庭園が通る人を和ませる。在来線の改札口を橋上駅舎に統一したことで、近代的ながら自然豊かな駅に生まれ変わった。

 18年には北口駅前広場が完成。「街と駅をつなぐ0番線」をテーマに、開放的なテラスを設けてベンチを置き、地元食材を提供するカフェも出店した。また路線バスのロータリーを新設し、北口と南口に分散していた乗降場を集約。行き先別に六つの乗り場を用意して利便性が向上した。

 ▽文化・教育・健康育む3棟 KDDI維新ホール/メディフィット・ラボ/アカデミーハウス

 施設は3棟構成。うちホール棟は昨年11月、市とKDDI(東京)がネーミングライツ(命名権)契約を結び、名称は「KDDI維新ホール」となった。必要に応じて客席を動かせ、1200〜2千人の収容が可能。コンサートや講演会、展示会など幅広い目的での活用が期待される。

 1階の交流スペースには長机や広いラウンジを配置。学生や起業家など多くの人が巡り会える空間にとの思いから「メグリバ」と命名された。スタジオや会議室を備えるほか、公的機関のオフィスも入居する。

 フィットネスジムや整形外科、薬局が集まる「メディフィット・ラボ」は地域の健康づくりの拠点。県などと連携し、人工知能(AI)を取り入れたヘルスケア事業も展開する。若手社会人と学生が共同生活し、グループワークを通じて地域課題の解決を考える「アカデミーハウス」もある。

 ▽再開発、新年度に着工 ホテルや高層マンション続々

 拠点施設に隣接する市の再開発計画地域では、地元の企業経営者や地権者たちでつくる「市街地再開発準備組合」がホテルや高層マンションの建設計画を進めている。市も事業費の補助を決めており、地域の回遊性を高めて滞在時間を延ばす効果も期待される。

 200室を備えるホテルや6階建てオフィスビル、81戸の高層マンションなど4棟を建てる計画。2021年度の着工、24年度内の完成を目指す。総事業費は約46億5千万円を見込み、組合からの要望を受け、市と国はこのうち約9億6千万円を折半する。
(ここまで 1226文字/記事全文 1848文字)

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この記事の写真

  • 20世紀末のJR新山口周辺。2003年に変更されるまで、名称は小郡駅。駅右下の空き地に、現在、拠点施設の建設が進む(1997年3月撮影)
  • 新山口駅の在来線口と新幹線口をつなぐ自由通路に設けられた垂直庭園
  • 北口駅前広場(奥右はKDDI維新ホール)
  • 北口駅前広場に集約された新設のバスロータリー
  • 建設中の多目的ホール(昨年9月)
  • KDDI維新ホール内部の完成イメージ
  • メディフィット・ラボの完成予想図
  • 新山口駅北側の再開発計画のイメージ。左が拠点施設
  • アカデミーハウスの完成予想図
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