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公立高入試「自己表現」は1人5分 広島県教委「たどたどしくても伝える努力評価」

2021/1/6 23:09

 広島県教委は、2023年春に導入する公立高の新たな入試制度の実施案をまとめた。新設する面談形式の「自己表現」は、生徒1人につき原則5分程度と設定。現在の推薦入試(選抜I)と一般入試(選抜II)を統合してつくる「一次選抜」の一般枠の配点は、試験成績(5教科)、調査書(内申書)、自己表現で「6対2対2」とする。

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 自己表現は、2日間ある一次選抜の2日目に実施する。受験生は「自己表現カード」を基に、自らの学びや将来の希望を5分程度でアピール。その後、面接官と3分程度のやりとりをする。カードは初日の試験が終わった後に30分程度で書く。

 面接官は、受験生1人を15点満点で評価する。評価の観点は、自己を認識する力▽自分の人生を選択する力▽表現する力―の3項目で、県教委が15歳の生徒に身に付けさせたいとする力となる。採点は1項目につき4点を基準とし、それぞれ3〜5点の間で定める。

 面接官の人数は、各高が2人か3人のどちらかに決める。いずれの場合でも、試験成績や内申書との配点は「6対2対2」で変わらない。県教委学校経営戦略推進課は「自己表現では、たどたどしくても自分をみつめ、相手に伝えようと努力する姿を評価したい。小中学校の先生も理解を深めてほしい」としている。

 一般枠のほかに、合否判定に使う試験成績を一部の教科に絞ったり、「6対2対2」の配点を変えたりできる特色枠も、定員の50%以内で導入する。各高は、独自試験の有無や配点を「実施内容シート」にまとめ、22年3月にホームページ(HP)などで公表する予定。県教委はシートを冊子にして中学校へ配る。

 県教委は昨年11月中旬、基本事項や自己表現の案と合わせて、県内の小中学校の教員向けに3項目を養う教育内容を促すリーフレットを送った。「小学校段階から自分の考えをしっかり持たせ、先生や友達に心を開いて何でも話せる環境で育む」などと説いている。

 新たな入試制度は、現在は2月上旬の選抜Iを廃止し、3月上旬の選抜IIと統合する。内申書は簡素化して学習記録(内申点)だけの記載に改め、ボランティアやスポーツ、生徒会活動などの記録欄を廃止する。代わりに「自己表現」で自身をアピールしてもらう。現在は選抜IIIとして取り組んでいる、定員割れした高校による2次募集は残す。(赤江裕紀)


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