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【空撮点検・中国地方の大型事業】<広島都市圏東部連続立体交差>渋滞解消を高架に懸ける

2021/1/7 13:46

東部連続立体交差事業で、建て替えが予定されている海田市駅周辺。西に延びるJR線が高架化される(撮影・荒木肇)

 物流や移動の基盤となる道路・線路、にぎわいの拠点となる集客施設、治水や利水で活用されるダム…。中国地方では、2021年もさまざまな公共施設の整備が進められる。私たちの暮らしや地域を変える大型事業の現場を上空から望み、現状や課題を点検する。

 ■期待する地元

 広島都市圏東部のJR線を高架化する連続立体交差事業。事業費圧縮のための高架区間短縮と、それに対する住民たちの反発などで見直しが重ねられ、広島市南区、安芸区、広島県府中、海田両町の計約5キロを対象区間とすることが18年に決まった。都市計画決定されて約20年。向洋駅(府中町)の仮駅舎を設けるなど21年は、事業主体の県と市が36年度ごろの完成に向けて工事を本格化させる年となる。

 「朝や夕方の通勤、通学の時間帯を中心に、線路の遮断機が下がりっぱなしだ」。広島市安芸区の船越地区連合町内会会長の倉増治男さん(78)はため息をつく。地区にある船越踏切などの踏切には山陽線と呉線の線路が4本走り、貨物列車も通る。一帯の道路は交通量が多く、踏切での渋滞が常態化している。

 連続立体交差事業は、JR山陽線3・9キロ、呉線1・2キロの線路を高架にする。多くの道路が線路の下をくぐる形になり、踏切は山陽線で12カ所、呉線で4カ所の計16カ所なくなる。船越地区の3カ所も対象だ。倉増さんは「渋滞が解消され、開発も進んで地域が活性化するだろう」と期待する。

 県都市環境整備課は、線路で分断されている多くの箇所で人の流れが活発になるとみる。踏切横断に伴う交通事故が減る利点もあるとする。

 海田市駅(海田町)や向洋駅の周辺では、町などが土地区画整理事業を進め、駅前が様変わりしつつある。事業に伴って海田町役場は立ち退きとなり、旧県海田庁舎の敷地に移転する。

 ■17年かけ工事
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