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安芸と呉昭和高、22年春募集停止 広島県教委、24年春廃校へ

2021/1/15 23:01

 広島県教委は15日、県教育委員会議を県庁で開き、安芸(広島市東区)と呉昭和(呉市)の県立2高校の入学者募集を2022年春から停止すると決めた。近年は中山間地域での統廃合に注目が集まっていたが、県全体で生徒数が減少する中で都市部の高校の再編に踏み切る。2月に開会予定の県議会定例会に、両校を24年3月末で廃校にする議案を諮る。

 県教委は14年にまとめた県立高の在り方に関する基本計画で、中山間地域以外の高校は1学年4〜8学級を基本とし、生徒減少に対応して学校を再編する方向性を示していた。基本計画に基づいて全日制本校を廃校にするのは初となる。

 安芸は1974年度に開校し、総合学科で1学年3学級ある。17年度から定員割れしており、21年度に2学級となる。20年度の入学者の3割は、近隣の2中学校から進んでいた。

 呉昭和は83年度に開校した。普通科で1学年2学級あり、18、20年度に定員割れしている。20年度の入学者の7割が近隣の2中学校の出身だった。

 県教委は、両校は基本計画が示す適正規模を下回っており、地元の中学から進学する生徒の割合が減っていると分析。一方で公共交通による移動が比較的便利な地域にあり、近くの中学生が2校以外にも通学できる環境を踏まえて、募集を停止することにした。

 会議後に記者会見した平川理恵教育長は「在校生と学校を支えてくれた皆さんには申し訳ないが、子どもの教育環境を守り、向上させるために苦渋の決断をした」と説明した。今後の高校の統廃合では具体的な対象校は判断していないとしつつ、生徒数の減少に応じた検討は必要とした。

 全日制本校の募集停止は、10年春の白木(安佐北区)と大和(三原市)以来となる。(赤江裕紀)

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