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画家の安野光雅さん死去 94歳、島根県津和野町出身 「旅の絵本」

2021/1/16 23:58

安野光雅さん

 空想的な絵本や幻想的な風景画で親しまれた島根県津和野町出身の画家、安野光雅(あんの・みつまさ)さんが昨年12月24日、肝硬変のため死去していたことが16日分かった。94歳。葬儀は家族で行った。

【動画】安野光雅展

 上京後、教員などを経て画家として独立。1968年に最初の絵本「ふしぎなえ」を発表した。「ABCの本」などだまし絵風の絵本や、緻密で温かみのある風景画の「旅の絵本」シリーズで、国内外を問わず人気を集めた。司馬遼太郎さんの「街道をゆく」の取材にも同行し、挿絵を担当。「繪本(えほん) 平家物語」では、絵巻のような繊細な物語世界を描いた。

 77年に「あいうえおの本」でBIB金のりんご賞、78年に「安野光雅の画集」でボローニャ国際児童図書展グラフィック大賞、84年に国際アンデルセン賞画家賞など海外での受賞多数。88年紫綬褒章、2008年菊池寛賞。12年には文化功労者に選ばれた。

 上皇后美智子さまとも親交があり、皇居・御所に1年余り通って描いた草花の水彩でも知られる。10年には同郷の森鴎外の「即興詩人」を口語訳して出版。エッセーの名手としても活躍した。

 01年には出身の津和野町に安野光雅美術館がオープンした。14年に中国文化賞を受賞、20年には津和野名誉町民となった。中国新聞社の依頼で、15、16年に津和野をはじめ中国地方を巡って描いた中国路のスケッチが、地元での最後の仕事となった。

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  • 日本海を望む浜田市内でスケッチする安野光雅さん(2016年5月)

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