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カブトガニ血液「ワクチンに」 笠岡商高生がビジネスコン最優秀賞、コロナ対策に着目

2021/1/16 21:06
高校生ビジネスアイデアコンテストで最優秀賞を受賞した高見さん(左から2人目)たち探究班の4人と教員

高校生ビジネスアイデアコンテストで最優秀賞を受賞した高見さん(左から2人目)たち探究班の4人と教員

 笠岡商業高(笠岡市)の商業科2年生の有志で構成する探究班が、日本経済大(福岡県太宰府市)主催の「高校生ビジネスアイデアコンテスト」で最高の最優秀賞を受賞した。笠岡市に生息するカブトガニの血液を新型コロナウイルス感染症(COVID―19)のワクチン開発に生かすアイデアで、人類救済や経済発展につなげるプランを策定。全国363チームの頂点に輝いた。

 受賞したのはリーダーの高見弥央(みお)さん(17)たち4人。「生きた化石と人類の共栄〜COVID―19から人類を救う!カブトガニ牧場」をテーマに応募した。

 4人は、細菌などに反応して凝固するカブトガニの血液に着目。血液を基にした試薬が新型コロナウイルスのワクチン開発に生かされている、との情報に接してプランを思い立った。市立カブトガニ博物館の森信敏館長に聞いた話や、インターネットの情報を参考にアイデアをまとめた。

 プランでは、医療に利用されているカブトガニの血液の輸入価格が1リットルで160万円に上る現状を紹介。1万匹飼育すれば10年目の収益は16億円に達すると試算した。その際に必要な設備投資費や人件費なども提示。アイデアが実現すれば、人類の健康推進、経済成長、地域活性化などにつながると訴えた。高見さんは「生きた化石と呼ばれ、長く人間と共生しているカブトガニの一つの側面をあらためて感じた」と話していた。

 同コンテストは、日本経済大が持続可能な社会構築に向け、課題を解決するビジネスアイデアを公募。今回は「君ならどう解決する? 社会の課題SDGs」がテーマだった。生徒の企画力や情報発信力を養おうと昨年6月、笠岡商業高に発足した探究班が、コンテストに初めて応募した。

 1次審査通過の8チームによる先月の審査では、内容の分かりやすさや発表のまとまりが評価されたという。4人から受賞報告を受けた小林嘉文市長は「時代にマッチしたアイデア。個人的にも検討したいとの思いになった」と関心を示していた。(谷本和久)

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