名義偽装「絶対ばれない」 アキタ元代表、違法性認める 吉川元農相汚職事件
2021/1/16 22:26
元農相の吉川貴盛被告(70)=収賄罪で在宅起訴=に計500万円を渡したとして、贈賄罪などで在宅起訴された鶏卵生産大手「アキタフーズ」(広島県福山市)グループ元代表の秋田善祺被告(87)が、吉川元農相らの政治資金パーティーを巡る名義偽装に際し、周囲に「絶対にばれることはない」と説明していたことが16日、関係者への取材で分かった。任意の事情聴取に違法性を認めたことも判明した。
関係者によると、元代表はパーティー券の購入時に、アキタ社やグループ会社の社員の名前を無断使用。1回で20万円を超すパー券の購入者は、氏名などを政治資金収支報告書に記載する必要があるため、アキタ社を表に出さないように分散したとみられる。元代表は社員らの名前や、実際に現金を提供した政治家名や金額をリスト化し、パソコンで管理していた。
検察当局は昨年7月にアキタ社を家宅捜索してこうしたデータを押収した。元代表と元農相の現金のやりとりや関係性を把握し、贈収賄罪や政治資金規正法違反罪の立件につなげたとみられる。
起訴状によると、元代表は鶏卵業界に便宜を図ってほしいとの趣旨で、元農相に2018年11月〜19年8月に大臣室などで3回、計500万円を提供したとされる。
また19年1月と7月、実際はアキタ社側の資金で購入するのに、元法相の河井克行被告(57)=公選法違反罪で公判中=の政治団体のパー券234万円分と、元農相の政治団体のパー券300万円分を、アキタ社社員ら16人(延べ27人)の名義に偽装して買ったとしている。
河井元法相は選挙区が広島でもあり、アキタ社の大口の献金先だった。東京や広島で年に数回、パーティーを開催しており、アキタ社は収支報告書の記載分よりも多額のパー券を購入していた。
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