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コロナ禍、地元志向鮮明 中国地方 初の共通テスト、感染防止を徹底

2021/1/16 23:20

試験会場の県立広島大広島キャンパスに入る受験生。高校や塾の関係者が入り口前に集まり、激励する例年の光景はなかった=16日午前8時29分、広島市南区(撮影・大川万優)

 新型コロナウイルスが猛威を振るう中、16日に始まった初の大学入学共通テスト。中国地方各地の試験会場では厳しい感染防止策が講じられ、会場周辺で高校や塾の関係者が受験生を激励する例年の光景も、密を避けるため消えた。コロナ禍で先行きが不透明な上、各大学の個別試験で出願傾向の変化が指摘される。受験生の声からは「地元・安全志向」の高まりが浮かび上がった。

 ▽朝の激励見られず

 会場の一つ、県立広島大広島キャンパス(広島市南区)。前年までの大学入試センター試験の際、学習塾や高校の教員たちが入り口前に集まり、のぼり旗を掲げるなどして受験生にエールを送っていたが、この日の朝は閑散としていた。マスク姿の受験生は緊張した面持ちで足早にキャンパスに入り、試験に臨んだ。

 各会場では席の間隔を約1メートルずつ空けるなど、さまざまな感染防止策が施された。法学部志望の安古市高3年田中大地さん(18)=安佐南区=は「コロナ禍でもやることは変わらない」。大門高3年住田優子さん(18)=福山市=は「休憩中も友達との会話を控える分、テストの出来に一喜一憂しなくて済む」と前向きに捉えた。

 出題形式や配点割合がセンター試験と異なるため、戸惑いの声も上がった。「少ない試験時間で解け切れるか、時間との闘い。不安だけど、勉強の成果を発揮したい」と話したのは庄原格致高3年佐々木大輔さん(17)=庄原市。福山誠之館高3年林真希さん(18)=福山市=は「資料の読み取りや考え方を問う問題が増え、文章量も多くなっているので、的確に、早く読むことを心掛けたい」と語った。

 新型コロナの感染拡大で11都府県に緊急事態宣言が出され、広島県の集中対策期間も再延長が決まるなど異例の状況が続く。今後の影響が読めないだけに、地元で確実に合格を目指す受験生も目立った。

 「感染が怖いので私立は広島県内で受験できる大学に絞った。これ以上、親に負担を掛けないためにも絶対に合格したい」と予備校生の中沢誠悟さん(19)=南区。広島女学院高3年柿沢百香さん(18)=佐伯区=は、志望校を関東から県内に切り替えたという。「初めての1人暮らしで、帰省ができなくなるのは不安だった」と明かした。

 地元の国公立大を目指す松江東高3年家塚未来さん(18)=松江市=は「コロナ禍で医療従事者が必要とされ、看護師への思いが強まった。夢をかなえたい」。予備校生の新田紘大さん(19)=柳井市=は、関西や関東の私立大文系学部を志望する。「志望校の倍率は下がるかもしれないが、合格ラインの点数は変わらないと思う。自分が頑張るしかない」と気を引き締めていた。 

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