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【どうみる核兵器禁止条約発効】<2>オーストリア前外務省軍縮局長 トーマス・ハイノツィ氏(65)

2021/1/19 23:04

核兵器禁止条約採択後に会見するハイノツィ氏(2017年7月、米ニューヨーク)

 ▽人間の安全保障の礎に 抑止論封じ核軍縮を

 22日に発効する核兵器禁止条約が重要なのは、禁止がなければ、核兵器の廃絶は決して実現できないからだ。生物兵器、化学兵器もまず条約で禁止し、それから廃棄している。核兵器のない世界を維持するためにも、禁止は欠かせない。

 禁止条約への参加国は今後さらに増えるだろう。昨年の国連総会では、条約への参加を促す決議に130カ国が賛成した。核保有国の市民にも幅広く支持され、米国のワシントンDCやフランスのパリなど多くの都市が賛成し、政府に参加を求めている。核軍縮に向け、政治的な圧力の効果が出ているのは明らかだ。

 永世中立国のオーストリアは条約の制定を主導。前文での「ヒバクシャ」言及を各国に働き掛けた。

 私たちの国は、歴史的に核兵器の危険性を認識してきた。東西の軍事同盟に挟まれた冷戦期、旧ソ連がオーストリアでの核兵器投下を計画していた文書が見つかっている。米国もハンガリーとの国境付近に核を投下する計画があり、もし行われていれば甚大な影響が出ていた。
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