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案里被告に有罪判決 政治家としての歩み 29歳で県議、知事選挑戦、そして参院議員…

2021/1/21 15:48


 2019年夏、華々しく広島選挙区から参院議員として国政に歩み出た河井案里被告は宮崎県の出身だ。大学院修了後に勤めた現科学技術振興機構の上司の紹介で、衆院落選中だった河井克行元法相と知り合った。01年の結婚を機に広島へ転居。29歳の03年、克行被告の地盤である安佐南区選挙区から県議選に出て初当選した。

 「知事、男らしくなさいよ」。06年3月の県議会予算特別委員会では、自身の後援会の政治資金不正事件を抱えた故藤田雄山知事に辞任を迫った。09年11月の知事選には「日本を変える広島県をつくる」と自民党を離党して挑んだが、湯崎英彦氏にダブルスコアで惨敗。その湯崎知事にも論戦を挑み続け、県庁内では注目を集める存在だった。

 自民党を離れていた10年には、国民新党から参院選広島選挙区への立候補を模索した。県議に返り咲いた後の12年には、橋下徹大阪市長が率いた地域政党「大阪維新の会」の政治塾に参加。党派の枠を超えた動きに、自民党県議からはたびたび批判の声が出た。

 改選2議席の独占を狙った自民党本部の強硬姿勢を背景に立候補が決まった19年の参院選広島選挙区。支援を期待した党県議の多くが溝手氏に付く中、案里被告は公示2カ月前から連日のように街頭に立った。大雨の中マイクを持つ姿に、党県議の1人は「あれほど努力する候補者は見たことがない」。ひたむきさに期待した有権者は少なくない。

 初当選から1年もたたない20年6月18日、克行被告とともに公選法違反(買収)の疑いで逮捕された。翌月8日、克行被告と共謀して広島県議ら5人に計170万円を渡した疑いで起訴。案里被告の弁護側は無罪を主張したが、東京地裁は21年1月21日の判決公判で、県議4人への買収罪成立を認めた。

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