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フレイル予防にチェック会 福山市、高齢者自ら心身状態把握 市民ボランティア運営

2021/1/24 21:45
サポーターの補助を受け、椅子から片足で立てるかチェックする参加者

サポーターの補助を受け、椅子から片足で立てるかチェックする参加者

 福山市の2020年度の重点施策、フレイル(虚弱)予防事業の中核となる「フレイルチェック会」が今月から始まった。高齢者がボランティアに支えられながら自らの心身の状態を把握し、健康寿命を延ばすよう努める。市は21年度以降も重点的に取り組み、市全域に予防体制を広げることを目指す。

 同市駅家町の北部市民センターで20日にあったチェック会。参加した高齢者21人が、質問票を基に食生活や運動習慣、社会参加の状況などを振り返った。ふくらはぎの太さや握力、筋肉量も測定し、椅子に座った状態から片足で立てるかを調べた。最後に結果をチェックシートにまとめ、自身の衰えている部分を客観的に確かめた。

 同市明王台の中嶋幸司さん(70)は「要介護になる前に自らの健康状態を知っておきたかった。今回分かった弱点を踏まえ、対策を考えたい」とうなずいた。

 チェック会の最大の特徴は、運営を市民ボランティアの「フレイルサポーター」が担う点にある。高齢者が増える一方で行政のマンパワーは限られるため、市民同士が支え合ってフレイル予防体制を築く。

 市は昨年12月から講座や学習会を開き、サポーター48人を養成した。サポーターになった同市神辺町の井上周二さん(69)は「明るく楽しくを意識して、継続して来てもらえる関係をつくりたい」と意気込んだ。

 チェック会は新型コロナウイルス対策を徹底しながら、3月までにあと4回開く。21年度は月2回のペースで開くほか、各地域の高齢者サロンなどでの実施も検討している。

 市内では後期高齢者(75歳以上)の人口が前期高齢者(65〜74歳)の人口を既に上回っており、高齢化は一層進む流れにある。市健康推進課は「高齢者の健康と社会保障費の抑制を両立させるため、市全域でフレイル予防の仕組みづくりを進める」としている。(菅田直人)

 <クリック>フレイル 健康と要介護のはざまの状態。適切な対策をすれば健康を回復できる一方、放置すれば要介護に至る可能性が高い。英語で虚弱を意味する「フレイルティ」をもとに、日本老年医学会が2014年に提唱した。 

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