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原爆ドーム、柱のひび補修工事進む 鋼材、被爆直後の色に【動画】

2021/1/27 22:58

原爆投下によって鉄枠がむきだしとなり、爆風で曲がった跡も残る世界遺産の原爆ドーム(広島市中区)。広島市は27日、昨年9月に始めた5回目の保存工事の現場を公開した。ドーム頂上の高さ約25メートル付近まで足場が組まれ、鋼材は被爆当時に近いとされる焦げ茶色に塗り直された(撮影・高橋洋史)

 広島市は27日、世界遺産の原爆ドーム(中区)の保存工事の現場を報道機関に公開した。ドームの保存工事は1967年に始まり、今回が5回目。

 工事は昨年9月に着工した。すでに、ドーム上部の鋼材は焦げ茶色に塗り終えた。第2回工事の89年に塗装した際はピンクに近い色だったが、今回は米軍が被爆直後に撮影したカラー写真を参考に当時の色を推定し、焦げ茶色にした。ドーム内部のらせん階段の鋼材も同じ色に塗り直す予定で、現在は作業員がさび落としを進めている。

 また、ひび割れの拡大による破損を防ぐため、窓部分の柱のひび割れに無機質系セメント材を注入し、補修している。比較的新しく開発された材料で、過去の保存工事で使われていた樹脂系の材料よりも、補修の跡が分かりにくいという。

 工事は、足場の撤去を含め今年3月末までに終える予定。市から工事を請け負っている清水建設(東京)広島支店の高橋伸二工事長(61)は「工事を進めながら、かつてドームは多くの市民が訪れる建物だったんだと実感している。最後までいたわって作業したい」と話している。(水川恭輔)

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この記事の写真

  • 今回補修した縦の亀裂を示す担当者。白っぽく見える横の線は過去の工事の補修箇所(撮影・高橋洋史)
  • らせん階段のさびを落とす作業員(撮影・高橋洋史)
  • 保存工事のため、足場に囲まれた原爆ドーム。報道陣は工事担当者から説明を受けた(撮影・高橋洋史)
  • ドームを支える骨組みを塗装する作業員
  • らせん階段のさびを落とす作業員
  • 足場が組まれた原爆ドーム
  • 保存工事のため設けられた、ドーム部分につながる足場

上記の写真をクリックすると拡大して表示されます。

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