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抗ウイルス剤やマスク品薄 新型肺炎、地場医療品企業への注文急増(2020年2月12日掲載)

2020/2/12 22:17
残り少ない製品の在庫を確認するキャンパスメディコの高田社長

残り少ない製品の在庫を確認するキャンパスメディコの高田社長

 新型コロナウイルスによる肺炎の拡大を受け、医療品や除菌剤を扱う地場企業への注文が急増している。広島大発ベンチャーが特許を持つ抗ウイルス剤は在庫切れ寸前。医療機関からのマスクの注文は通常の3〜4倍で推移する。各社はメーカーへの増産を依頼するなど対応に追われる。

 広島大が開発した効果が持続しやすいという抗菌成分の特許を持つキャンパスメディコ(広島市西区)。スプレー式の製品が注目を集め、取引のなかった病院から販売場所の問い合わせが相次ぐ。約10年前の設立以来「初めての状況」と高田祐司社長。「通常の除菌剤が手に入らないからとの理由も聞く」と明かす。別会社を通じて売る業務用は在庫が尽きそうで増産を頼んでいる。

 医療機器製造のJMS(中区)は、病院向けの医療用マスクの1月の販売が通常の3、4倍の約270万枚に上る。数量を確保するため受注を一時的に制限している。

 ドラッグストアなどでマスクが売り切れる中、殺虫剤など製造のフマキラー(廿日市市)は、顔に吹きかけてウイルスの侵入を防ぐ商品が品薄になった。同社によると、会員制交流サイト(SNS)でマスクがない場合の代替利用が知られるようになったという。除菌剤の注文が増え、増産の方向で検討する。

 化学メーカーのマナック(福山市)は抗菌効果のあるスプレーの原料を福山工場(同)で造っている。新型肺炎の広がりを受け、問い合わせが増えている。一方、製品の中には中国から仕入れる原料もあり「調達に影響が出ないか注視している」とする。(新山創、榎本直樹)

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