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進歩する酒蔵、今後も追究 「五橋」醸造元、岩国の酒井酒造が150年

2021/1/31 21:00
商品を前に「常に新しいことに挑戦し続ける酒蔵でいたい」と力を込める酒井社長

商品を前に「常に新しいことに挑戦し続ける酒蔵でいたい」と力を込める酒井社長

 岩国市中津町の酒井酒造が今年、創業150年を迎えた。錦帯橋にちなんだ銘柄「五橋」の醸造元として知られるが、新たな日本酒造りにも挑戦し続けている。酒井秀希社長(54)は「多くのファンに支えられてきた。高い水準の日本酒造りをこれからも追究していく」と感謝する。

 1871年に創業。当時の記録はほとんど残っていないが、「五橋」は大正末期から昭和初期の間に名付けられたとされる。6代目蔵元の酒井社長は「200年、300年と続いている同業はたくさんある。まだ150年という感じ」と話す。記念行事として社史をまとめ、限定酒を製造する予定という。

 全国的に純米や吟醸など特定名称酒の需要が高まるが、依然として同社の売り上げの半分は普通酒が占める。新型コロナウイルスの影響で飲食店の需要は激減しても、家飲みの増加などで売り上げが前年比半分を切った月はなかった。「地域の人たちに庶民の酒として飲んでいただいているということだと思う。ありがたい」と酒井社長。地元あっての地酒メーカーであることを再認識した。

 「五橋」以外にも、木おけで醸し、季節限定で出荷する「Five」や、珍しい酵母を使った日本酒も定期的に造っている。昨年は動画投稿サイトのユーチューブにチャンネルを開設。今後、自社で取り組む酒米作りにもドローンを導入する予定だ。「物づくりにゴールはない。新しいことにチャレンジし続け、常に進歩する酒蔵でいたい」と次の飛躍に向け力を込める。(坂本顕)

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