地域ニュース

障害者の日常、ほのぼの漫画 NPO代表川本さん、ヘルパーとともに描く

2021/2/1 21:03
ヘルパーのToriさん(左)と談笑しながら漫画のストーリーを考える川本さん

ヘルパーのToriさん(左)と談笑しながら漫画のストーリーを考える川本さん

 NPO法人障害者生活支援センター・てごーす(広島市西区)代表で脳性まひのある川本澄枝さん(57)=同区=が、ヘルパーとともに日常生活を描く4こま漫画が評判だ。写真共有アプリ「インスタグラム」で連載。2人の掛け合いや、電動車いすで過ごす上でのハードルなどを軽やかに発信している。

 →川本さんとToriさんの日常を描いた4こま漫画こちら

 自宅で暮らす川本さんは、食事やトイレ、外出といった生活全般を支える障害福祉サービス「重度訪問介護」を利用している。漫画は川本さんが原案を考え、ヘルパーの「Tori(とり)」さん(37)=仮名=が作画と構成を担当。昨年11月に連載を始め、毎週水、土曜に配信している。

 Toriさんは昨春、ヘルパーになったばかり。研修で「利用者のプライバシーに立ち入らない」と教わったのに、初対面の川本さんが自身の状況を次々と明かす様子など、2人のやりとりをほのぼのとした画風でコミカルに伝える。

 新型コロナウイルス禍の中での障害者の気付きも伝える。電動車いすに乗ったままでは、各施設に設置されている発熱が疑われる人を検知する赤外線カメラに顔が届かなかったり、足踏み式消毒液スタンドが使えなかったりといった困り事も指摘する。

 障害を克服する様子を感動の対象として扱う風潮には、ちくりと違和感を唱える。川本さんは「頑張っていて、けなげな障害者ばかりじゃない。ありのままで楽しく生きている日常を知ってほしい」。

 川本さんが自立生活を送るのは36年目。漫画を発信するのは重度訪問介護のサービスを含め、重い障害がある人が自立して生活を送るための制度を当事者たちに知ってほしいからだ。「周知や活用はまだまだ。この漫画が自立生活や介護の仕事に興味のある人の参考になればうれしい」と話す。インスタグラムのアカウントはsumirin17(高本友子) 

  • 前の記事へ
  • 次の記事へ

 あなたにおすすめの記事

同じ日のニュースの記事
一覧